家の購入手続きの最終段階にあった頃のお話です。
結構、手続きというか、ステップがたくさんありまして、最終確定するまでが、いろいろたいへん。
でも、買って自分のものになったら、すぐに住みたいよね。
家賃を無駄に払い続けたくないよね、と思うと、当然のことながら、クロージングする前に、引っ越しの準備を進める、ということになります。
それって、結構、綱渡り気味。
しかも、どっちの作業・手続きも、予測しない事態の連続で、毎日がジェットコースター状態。
頭も精神も激しい波に翻弄されすぎて、いつ水面に顔を出せるのかもわからずアップアップともがいていました(笑)。
州を越えて移動するって、こんなにたいへんなんだっけ?とあらためてアメリカのデカさを思うわけですが、さらに電話でお話する方が明らかにインドにいるオペレーターさんだなとわかるときとか、もう外国へ引っ越すかのような気分で途方に暮れます。
で、ときに、というかかなり毎日のように「え、それは困る」「え、それは無理」ということが勃発し、心臓バクバク。
でも、なんとかならないですか?と軽くゴリゴリすると、通ってしまったりするから不思議です。
アメリカではゴネたもの勝ち、というのは、あながち誇大表現ではないんですよね。
ゴネる、というか、冷静にこちらの希望を表現して、一緒に解決方法を探してもらうという言い方が正しいかもしれません。
銀行やら電話会社やら超大手の家具屋さんやらが、皆、望み通りにルールを少しだけ変えてくれるのが、人間味があって気持ちいい。
ちょっと待っててくださいね、と言いながら、決済権のある人と相談して、これはできます、これはできません、これなら希望に近づけますがどうされますか?
そんな感じで、選択肢をいくつか作って、歩み寄ってくれる姿勢が、なんか嬉しくて、切羽詰まっているこちらとしては、じんわりしちゃう(笑)。
昨日も銀行の支店で、実はかなりの無理を言いまして、一度カスタマーサポートで断られた案件を、支店長さんに直談判。
困ったなあ、それはできない話なんですよ、という顔は一瞬するものの、結局は、スルッと私の無理を通してくれちゃいました。
その時のスタンスは、甘える、というか、頼るというか、なんか解決策はありませんか?と、向こうにボールを投げる感覚。
ときにこちらにもやるべきことが追加で降ってくるけれど、でも、それで状況が好転するならば、願ってもないことです。
秘訣はこんなことかな、と、今回の図々しさ大爆発の体験で習得した気がします。
1.希望をしっかりと伝えること
2.障壁となっていることを言葉で共有すること
3.相手に委ねて、できることを考えてもらうこと
4.自分もできる譲歩はいくらでもすること
そんなこんなで、ヒヤヒヤな日々を過ごしつつ、予定通り、クロージングの翌日には引っ越しのトラックを迎えることができました。
いやしかし、ギリギリのプランを立てるにもほどがあるだろう、という感じではあり。
もう少し余裕みたプラン組んでもいいよね、と多少は反省。