書評、というか、本の感想的なことを少しずつ書いていきたいと思います。本を読むのは大好きで、もっともっと読みたいのですが、今は、少し別なタイプのインプットが必要で、そちらに時間を割くようにしているので、自然、趣味としての読書の時間が減っています。この1年位に読んだ本の中で、印象に残った本について、ボチボチと書いていきます。
二年前に読んだ「後悔しない生き方」は、わずか130ページ程度しかないので、さっくりと簡単に読めてしまうし、ひとつひとつは他でも書いてあることだったりもするけれど、とくに自己啓発書ビギナーの方々には易しく読めておすすめしたい一冊です。
第1章 自分の思いに素直になる
第2章 一日一日を大切に生きる
第3章 現状を打ち破る
第4章 困難に挑戦する
第5章 良心にしたがう
それぞれの章に6つのトピックスがあり、いずれも身近で分かりやすいエピソードが添えられていてイメージがつかみやすい。ただし、簡単すぎて読み過ごしてしまう可能性もあります。自分にじっくりと置き換えて、ひとつひとつを噛みしめるように考えながら読むといいと思います。簡単だけど、ちゃんと深いし、読む時期によっても響く箇所が全然違って面白いです。
アプローチも難易度もまったく違うものの、内容の多くは「7つの習慣」でも論じられていたことが多くあります。
★1年前にブックマークした言葉
「後悔は間違いと同じではない」
間違いからは学べばよく、それと後悔とは同義語ではないということは、あらためて刻んでおきたいと思う。時に我々は後で失敗を後悔したくないからと思考が縮こまってしまうことがある。
「多くのことを下手にするより、ひとつのことを上手にするほうがいい」
たくさんのことを成し遂げたから良い人生なのではない。たくさんのTo doリストをこなしたから、良い一日なのでもない。質にこだわろう。できないことにはNO と言おう。
「最高の資質を引き出してくれるポジティブな人と付き合おう」
本当だ。世の中には、ポジティブな仮面をかぶったネガティブな人が多い。それはでも、すべて使う言葉に現れる。逆に、ポジティブに生きたいと心の底では思っているのに、 上手にできない人もいる。いや、ほとんどの人はそうなのかもしれない。切り捨てず、自分ができる範囲で手を差し伸べつつ、でも自分がそれ以上やることでもないなと思ったら離れてもいいのだと思う。
「世の中を良くすることは善意を発揮することである」
盛和塾で学ぶ利他の心と同じ事。自分にできることをちゃんとしているか。あらためて振り返るきっかけをいただいた。自分にはもっとできることがある。ひとりの思いが多くの人の共感を呼んで、社会が変わるくらいのことが、誰にでもできてしまう時代。やらない理由などない。
★今日、このエントリを書くためにパラパラ読みなおしていて、思わず引っかかった項目
第4章「困難に挑戦する」の冒頭の3編より
「とにかくやってみる」
「リスクを取らなければ失敗せずにすむという理屈もあるが、逆にリスクを取れば成功するチャンスがあるということだ」というフレーズ。失敗とは何だ。起こりうる最悪の事態って何だ? それも含めて、長い長い人生を豊かにしていくための実験だと思えば、別に失うものなんて何もない。
「自分を信頼する」
「人はみな、思っている以上に大きなことをなし遂げる力を持っている。… 最終的には後悔しないかどうかは、自分を心から信じ、自分を徹底的に試せるかどうかにかかっている。」というフレーズ。できる、と根拠の無い自信が持てるかどうかで、挑戦のレベルも変わってくる。根拠なんてなくていいし、上手にやれなくてもいいし、今すぐできなくたっていい。やり始めることに価値があるんだから。
「心の中の恐怖と向き合う」
「 慣れ親しんだ環境で今までと同じことを続けていても人間的成長がなく、公開の原因になるだけだ。」 はい、だからいろいろ周期的に環境を変えて自分を最高に居心地悪くさせています。今、いろんな意味でまだまだ居心地悪いんだけど、安全地帯を抜け出たんだな、という実感はあるんで、まあ良いことしたんでしょう。
とまあ、読む時期によって、引っかかる場所が違うのが良書たる所以でしょう。