禁煙は人生で最もやって良かったことのひとつ

時折、驚かれますが、私も以前は一日にひと箱は欠かさない、スモーカーでした。

昭和の生まれで、バブルの時代に広告代理店にいて、吸わない人の方が、かえって珍しかったかも。

そんな時代だったんですね。

でも、94年にハワイに行って、96年からは会社で働き始めると、タバコ臭い、と嫌われたのです(涙)。

大学院に通ってたときも、授業が3時間、と長いので、一度、休憩があるのですが、その短い合間にタバコを吸って、そのまま教室に戻ると、タバコ吸ったでしょ、と皆から露骨に嫌な顔…。

なんだか、喫煙者はLoser(敗者)的な感覚で社会がとらえていて、本当に肩身が狭かったのですね。

97年の末に大学院を卒業した時、よし、ここで止めよう!と決心をし、禁煙パッチを貼って、日本に里帰り。

長い飛行機も、もくもくの日本での滞在も、なんとそれで乗り切れたんです。

一度、ここで喫煙習慣を断てたのは、やっぱり大きな前進でしたね。

そこから、何段階か軽い揺り戻しがあったりしましたが、10年近くかけてきっぱりと禁煙が完了。

それ以後、1本も吸っていません。
(そこまでは長い道のりでした…)

その時のこと、ブログにしています。

禁煙に楽な道は求めない方が良い。ただ静かにスパッとやめるべし。
私の子どもの頃は、誰もが皆、タバコを吸っていた時代でした。親も吸っていたし、親戚の集まりでも、ほとんどすべての人が吸っていた。 ...

ハワイでも、バーを含めて、室内は一律禁煙!という法律になって久しいですが、当初はビジネスへの影響も心配されたものの、別に観光も何もかも大丈夫だったんですよね。

日本の観光客さんと接する機会も多かったので、いろいろと不満は耳にしましたが、基本、皆、ちゃんと「適応」していくんだな、と悟りました。

日本に行くと、人との距離が近いせいもあってか、電車の中とかでも、吸った人の息からタバコ臭がします。

吸わなくなると、どうしても気になってしまいますね。

飲食の場で、突然、隣のテーブルでタバコを吸い出したりされると、アメリカではありえないことなので、ぎょっとします。

インバウンドがどんどん盛り上がり、オリンピックでIOCからも要請があるのに、そんな好機を利用せず、利権のために変化に抵抗する一部の権力者が社会の進化を遅らせるのは残念。

施行されたら、結構、皆、すぐに慣れていくものなのに…

タバコは、やめてみて、初めてその毒性の強さがわかります。

吸っている時は、わからなかったけれど、やめてから、すぐに身体も楽になり、舌の感覚が蘇り、お財布への負担も減り(笑)、本当に良いことばかり。

アメリカでは、低所得層ほど喫煙率が高い、という統計が明らかになっています。

タバコって、高いのにね(笑)。

さらに病気になって、高い医療費払うんだから、悪循環だし。

吸う権利がどうのこうのじゃなく、吸わないと、どんなに実は楽か、知らずに損しちゃってるんです。

反対同盟の議員さんたちも、一度、実験してみるといいのになと思います。

いい事ずくめ、なんだけどな~。

ま、やめる瞬間は辛いけど(笑)。

結局、そこなのかもしれませんね。

でも、やめてみるとわかりますが、本当に辛いのは、辞める瞬間なんかよりも、喫煙している間の「毎日」であり「毎秒」だったのだ、と思うと、早いところ「損切り」しておいて良かったな、って感覚になれると思います。

私はこれで、やめることができました。

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