なりたい自分になって夢を実現するために、自分自身を習慣的に改良する「セルフ・アップグレード」についての連載、第七回です。まだしばらく続きますので、しっかりついてきてくださいね。
私の考えているセルフ・アップグレードには、下記の3つのステップがあります。そのベースになる考え方については、第五回でまとめていますので、ご参照ください。
- ステップ1 心のブレーキを外して本当の自分を知ろう
- ステップ2 人生のビジョンを描いて計画に落とす
- ステップ3 自分を磨き続けて夢の実現を加速させる
今日は引き続き、ステップ2「人生のビジョンを描いて計画に落とす」について、お話していきます。
第二回の伸び悩んでいる人の5つの問題の中で、「未来について真剣に考えたことがない」という項目がありました。
考えてないから、生きがいも見えないし、毎日の過ごし方も意識的ではなく流されがち。だから、モヤモヤした状態がずっと続いてしまう、ということを書きました。
未来について真剣に考えるのに、とても有効なツールがあります。それが、「ライフプラン」と呼ばれるものです。
日本語でライフプランと検索すると、フィナンシャル・プランナーさんのサイトや保険、投資プランのサイトが出てきます。
それらはライフプランというよりも、マネープランについてであることがほとんどです。
ライフについても触れてはいるのですが、ここで子どもが生まれて、ここで学校へ上がって、ここで孫ができて、自分はここでリタイアして、という画一的な、あるいは代表的なライフパターンに基いて、計算式の例が載っているものが多いように見受けます。
英語でLife Planと検索して英語サイトを見ると、まったく様相が違うことに気が付かれると思います。そこに出てくるのは、文字通り「人生の計画書」のお話。マネーはもちろん大事なファクターではありますが、すべてではありません。マネーありき、でもない。
どう生きたいか。
そのことを文字にして、年表の状態に入れ込んでいくのが、人生の計画書たるライフプランです。 例えば、このようなチャートのことを指しています。
年号の下に自分の年齢、家族の年齢を入れ込んでいきます。どんどんと右に入れていき、100歳、120歳になるまで入れていきます。(ということをお勧めしています・笑。)
今から5年後、あなたはどういう状態になっていたいでしょうか?
この表は、予測を書くのではなく、未来の希望や夢を書き込んでいくドリームマップです。あるいはGPSのようなものだと言っても良いかもしれません。
現在地があり、目的地が乗っている。「どうやって」は、とりあえず後から考えれば良いのです。空想・妄想です。
夢に日付を入れると叶いやすくなるといいます。この表は人との関係性も入れこむことができ、重要なカテゴリ別に細かく仕分けをすることもできる。カテゴリの名称は、自分に合うように、いかようにも変えていけば良いのです。
まさに「人生のマスター・プランニング・シート」です。
ここから夢を抜き出して、ビジャル化してビジョンボードにしてみたり、細かなアクションプランに落としこんでいくのも良いですね。
ここで大事なのは、「どうせ無理」という心のブレーキと向き合って負けないこと。
今の延長を予測して書き込むのではなく、「発想の飛躍」をすること。
テストではないので緊張せずに、頭と心をリラックスして取り組んでみることで、夢を見る力、「夢力(ゆめぢから)」とでも名付けたくなるような能力がついてくるはずです。
…と、言ってはみても、即、この表をすいすいと埋めていける人は、ほとんどいません。私もライフコーチに渡されてから、何カ月も空欄のままでした。
その理由と対策について、次回、お話しましょう。
⇒ 第一回 2015年を「セルフ・アップグレード」元年に
⇒ 第二回 伸び悩んでいる人に共通する5つの問題
⇒ 第三回 変化に適応できた者だけが生き残る「適者生存」。自分を改良し続けて進化する必要があるのです
⇒ 第四回 「思考は現実化する」「引き寄せの法則」のウソ、ホント
⇒ 第五回 自分を改良して進化する「セルフ・アップグレード」3つのステップ
⇒ 第六回 ステップ1 「心のブレーキを外して本当の自分を知ろう」