なりたい自分になって夢を実現するために、自分自身を習慣的に改良する「セルフ・アップグレード」についての連載、第五回です。
第二回「伸び悩んでいる人に共通する5つの問題」に詳しく書いていますが、伸び悩んでいる人、目標達成ができないで苦しんでいる人とお話をしながら、なんか皆、同じところで立ち止まっている感じだなと気がついて、共通項をまとめてみたのが、こちらの5つでした。
1. 常識にとらわれ過ぎている
2. 未来について真剣に考えたことがない
3. ふさわしいスキルを習得していない
4. 心身のコンディション作りへの意識が低い
5. 無意識に日々を過ごしている
過去のセミナーにいらしてくださった、ほとんどは、心の中で「より良い自分になりたい」と願っていらっしゃる方ばかりでした。(連れられて、訳もわからなく来てしまって、あれ?という方もゼロではないのですが・苦笑。)
皆、人生のことを真摯に考えているし、幸せについて、成功についても、ぼんやりではあるものの追及してきている方々です。
そんな皆さんに、何をどう伝えれば、ライフコーチとして「光」を見せてあげることができるのか。この9カ月、ある程度、まとまった人数の方々と接する機会を得て見えてきたように思います。
まずひとつは、人は皆、「心にブレーキを持っている」ということ。
「思考は現実化する」「引寄せの法則」など、思う、ということは分かっていても、心の中でブレーキをかけながらでは叶うはずがない、ということは前回のブログでもお話しました。
ただ、このブレーキの存在、心の奥の方に隠れているので、自分ではなかなか気づきにくいのです。分かりやすいようにブレーキという形をしていればいいのですが、多くは「常識」という形をしているので、そこが曲者。
まずはなぜブレーキができあがる仕組みを知ること。そして、それを常に意識して、自ら外し続けることが前に進むために必要不可欠です。
次に、「何を思うか」を再検証するということ。
世の中の規範に当てはめて、自分にダメ出ししたり、自分じゃない人になろうと努力したりしているだけでは、決して心からの充足を感じることはないでしょう。
一生懸命、努力をして、やっと辿り着いたと思ったら、その場所は自分が思い描いていた風景とはまったく違うものだったということも少なくありません。
目的と手段を勘違いして、手段を目的のように思っている人も多い。例えば、「ハワイ移住したい」という夢を語る人は多いのですが、本当に大事なのは、「住んで何をするのか」ということです。移住はそれを実現するための、単なる手段。その先を考えていないと、来てみたはいいけれど…となってしまうのです。
心との対話を行う習慣がない方は、意外にも自分で自分のことを知らないものです。自分を知らず、借り物の夢を見ていても、モチベーションにはつながらないし、辿り着くべき場所すら明確に見えてこないのです。
最後に、「夢にふさわしい自分になる」ということ。
セルフ・アップグレードの本質の部分になっていきますが、よりベターな自分になろうとするなら、日常的に、習慣として、自分を磨く努力をしていないとダメなんだと思います。
最近は、努力とか、頑張る、とかいう言葉を嫌う傾向があるようですが、それは言葉の捉え方だけの問題です。それを「辛いこと」として捉えるか、夢に一歩ずつ近づく過程を「ワクワクすること」として捉えるのか。当然、後者の方が楽しいし、長続きするし、成果も上がりますよね。
本当にキラキラと輝く願いや夢を追っている時には、人からは苦労に見えることも、本人には何でもないことだったりするのです。
自分を磨くに際しては、メンタル、ソフトスキル、ハードスキル、そしてフィジカルの4つの側面から考えて、バランス良く時間とエネルギーの配分を考えると良いと思います。
次回からは、セルフ・アップグレードの3つのステップについて、簡単にお話していきたいと思います。
- ステップ1 心のブレーキを外して本当の自分を知ろう
- ステップ2 人生のビジョンを描いて計画に落とす
- ステップ3 自分を磨き続けて夢の実現を加速させる
⇒ 第一回 2015年を「セルフ・アップグレード」元年に
⇒ 第二回 伸び悩んでいる人に共通する5つの問題
⇒ 第三回 変化に適応できた者だけが生き残る「適者生存」。自分を改良し続けて進化する必要があるのです
⇒ 第四回 「思考は現実化する」「引き寄せの法則」のウソ、ホント