なりたい自分になって夢を実現するために、自分自身を習慣的に改良する「セルフ・アップグレード」についての連載、第二回です。
セミナーやワークショップ、懇親会、個人セッションなどで、たくさんの方のお話をうかがう機会がありますが、多くの方が同じところで立ち止まり、八方塞がりな息苦しさを感じているように見受けられます。
自分の体験や、皆さんのお話を統合していくと、主に5つの要因に集約されるようです。
1.常識にとらわれ過ぎている
アメリカにいるとほとんど意識することがなくてありがたいのですが、日本では「年齢」を限定ファクターとして口にする方がとても多くて驚きます。
年齢なんかどうでもいいじゃないか~という主旨のことを、以前ブログに書いたら、Facebookで大いなる賛同をいただきました。
⇒ 年齢なんてどうでも良いではないか。とりあえず生きたいように生きちゃえば
年齢だけではなく、古くからの規範や習わしが透明なドームのように社会全体を覆っているような空気感。でもそれを生み出しているのは、そこから出て前例を作っていこうとしていない自分たちだったりもするのです。
2.未来について真剣に考えたことがない
かつてライフコーチを受ける前の自分もそうでしたが、皆さん、目の前のことで精一杯で、先々のことなど、あんまり真剣に考える時間を作ることができていません。
本来、自分がどんな人生を送りたいのか、自分にとって幸せや成功とは何を意味するのかを知らずして、適切な目標を立てることも不可能でしょう。
借り物の目標を達成しても、その先に何があるのかというと、何もなかったりします。すると、モチベーションも湧いてこない。
人生における「Why」を突き詰めていくのは、とても大事なことなんですね。
3.ふさわしいスキルを習得していない
海外と日本を行ったり来たりするノマドライフに憧れますという方が、実はITが苦手で…と言ったりするので驚くことがあります。
何もしないで生きていけるなら別に良いのでしょうけど、今や誰でもちょっと学べば使いこなせる簡単ツールなのに、頭が「難しいもの」と初めから拒否しているんですね。
情報収集能力とか、コミュニケーションのスキルとか、人前で話すこととか、リーダーシップとか、目標の高さに応じて、グレードアップすべきことはたくさんあるはず。
同じ場所で足踏みしていても、どこにも行けません。夢の実現に必要なスキルを磨いて、行動に移していきましょう。
4.心身のコンディション作りへの意識が低い
年齢を重ねるごとに、実年齢よりも若く見える人と、老けて見える人との差は歴然と開いてきますよね。
見た目はともかく、健康面が優れないと、最大の生産性が発揮できない瞬間が多くなるだけでなく、病院へ通うという時間の無駄も発生します。
メタボの解消のために最低限のことをしていても、パフォーマンスを最大化することを目的としてコンディションづくりをしている方というと、ひじょうに少ない印象です。
精神鍛錬、ということにおいても同様です。より重くなる責任、大きくなるチャレンジに合わせて、メンタル面も強くしておきたいものです。
5.無意識に日々を過ごしている
私もTVや映画は大好きですし、人と会って、食事をしながら楽しい時間を共有するのも大好きです。ですが、それらを「無意識」に行わないように気をつけています。
本も読みたい、勉強もしたい、オンラインのセミナーも受けたい、マラソンの練習もしたい。
そんな欲張りな自分にとっては、すべてを実現するためには、よっぽど時間管理を厳しくしないと無理なのです。
時間管理とは、つまり優先順位を見極めて、実際に「優先する」ということです。見極めることはできるけど、実行するのは難しいものです。そのためには、何をやらないか決めて、ばっさり切り捨てないとならないですからね。
大切なのは時間を意識的に使うということです。
明日もまた「セルフ・アップグレード」をテーマに連載を続けます。