だいぶ前に、海外に住む日本人にとって、KindleとiPadとどっちを買ったら良いのかという友人の質問に対する答えをブログにまとめたことがありました。
⇒ 「KindleとiPad。電子書籍を読みたい場合、海外在住者ならどっちを買うか」
検索にかかるようで、おかげさまでコンスタントにご覧いただいている人気記事になっています。
しかし最近、友人、知人から別な質問をいただくことが増えました。それは、「アカウントを作ったのに、電子書籍が買えないのだがどうしたらよいか?」というもの。
海外からは原則Kindle本は買えない?
はい、確かにただ単にアカウントを作って、発送先を日本に指定しただけだと、「海外からアクセスしている」ことが先方には伝わっているので、著作権とかの関係上なのか、電子書籍の購入ができないようにブロックがかかってしまいます。
新規アカウントを作っただけだと、「Kindle版」と書いてあるのに、現在、ご利用いただけません、とメッセージが現れます。
しかし、通常は、ボタンが現れて、ちゃんと1クリックで買えるはずなのです。↓
このふたつの違いは、「居住国」の設定にあります。
通常の手順でアカウントを新規に作ると、「居住国」は聞かれません。発送先や請求先を入れたとしても、いずれも「居住国」設定とはつながっていないようなのです。
では、居住国の設定について説明します。
1.ログインした状態で、「アカウントサービス」のプルダウンメニューを開きます。
2.このサンプルでオレンジになっている「コンテンツと端末の管理」を選びます。
3.すると、下の画面に飛びますので、一番右のタブ「設定」を選択。
2つ目の「居住国設定」を見ると、「不明」となっています。右の「変更」ボタンを押して、日本の実家などの住所を入力します。
5.設定が完了したら、「お住まいの国」が「日本」になっているはずです。
6.もう一度、買いたい書籍の画面に戻ってみてください。2番めの例のように、購入ボタンが現れて、無事、Kindle書籍が購入できるようになっているのが確認できるかと思います。
念のためにもうひとつ注意したいこと
アマゾン内のシステムの問題なのだと思いますが、日米のアマゾンで、ふたつアカウントを持ち、しかもそれらが同じメールアドレスだったり、同じパスワードだったりすると、「混乱」がどうもあるようです。
どの時点かで、システム変更をした際に、それが出るようになって、私も買えなくなった時がありました。
で、日本のカスタマーサービスに、たまたま日本にいる時にコンタクトしたところ、どちらかのアカウントで設定メールとパスワードを変えて、完全に別ものにしてみてください、とアドバイスされました。
あくまでも、「行ったり来たりしている人」ということを強調して話したのですが、まあ、考えてみれば、先方だって一冊でも本が余計に売れたらありがたいわけで、決まりだからしょうがないから規制を作っているだけですよね。
だから、とても申し訳なさそうに、解決策を教えてくださいました。
そして、その設定変更を実施してからは、一度も買えない経験をしておりません。
多い月は20冊くらい買っていますが、問題ありません。
ネット上では、海外からの購入が5冊までに限られている、と書いている人もいるのですが、僕はこの方法で連続して何冊でも買いまくっています。一度も冊数の制限をかけられたことはありません。
これまで書籍と同じくらいの額になることもある高い送料を払って取り寄せていた日本の本が、クリックした瞬間、自分の手元に降りてくるのはいまだに感動です。
紙の本ではありえなかった「本のセール」という新常識がKindleには持ち込まれているのも嬉しい限りですね。
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コメント
マレーシア在住です。Kindleで本を出版したのに現在購入できないと出て、おかしいと思っていたら、なるほど・・・助かりました。『アウルと空』樫の直広です、よろしかったら・・・