先日、ゴールデングローブ賞がもうすぐ行われることとも関連して、「ネットフリックスがもうすぐ日本進出。レンタル業界どころかテレビの常識をくつがえす存在が、日本でどこまで頑張るのか注目」という記事を書きましたが、1月11日(日)、ゴールデングローブ賞の授賞式が行われました。
なんと驚いたことに、TVの作品賞2つの内、コメディ部門をアマゾン製作の「Transparent」が受賞し、ドラマ部門をネットフリックス製作の「ハウス・オブ・カード」が受賞しました。
そもそも、主演や監督など55部門もあるTVの賞の内、従来のTV局であるネットワーク局で放映されたものは、わずか10。それ以外は、すべてケーブル局かストリーミングサービスによる製作でした。
主要部門で唯一ネットワーク局が受賞したのは、コメディカテゴリの主演女優賞のみ。それ以外はすべてケーブル局かストリーミングだったのです。
そして上の写真のように、各メディアがテレビの概念が根底から崩れたことを報道しています。ケーブル局が独占する傾向はしばらく前からあって、とくにプレミアムチャンネルで、別途お金を払わないとならない、日本で言うとWowowみたいなHBOやShowtimeが、秀逸な作品を続々と送り出しては、賞を根こそぎ奪っていっていました。
購読していない自分のような人には、だんだんと賞そのものがつまらなく思えてきたのですが、従来のネットワーク局から、まったくヒットが生まれなくなってきたのも事実。ドラマとかコメディとか、本当に面白いものがないのです。かつての輝きはどこへ行ってしまったのか…。
面白いのはリアリティ番組ばかりで、フィクション系に関しては、じっくりと予算をかけて、時間をかけて、映画のようなスタンスで作ることができるケーブル局の独壇場となっていったんですね。
前からHBOの番組は好きで、どうしても、という時はDVDを買ったり、iTunesでまとめ買いして見ていたのですが、そんなことするより購読した方がはるかに安いと気がついて、今月から購読をスタートしました。
初年度は月額わずか9.99ドル。2年目以降は月20ドルになりますが、でも放送だけではなくて、ウェブやアプリでいつでも過去の放送がまとめて見放題。DVDをまとめ買いしたら、1番組で20−30ドルになりますから、絶対にお得なのです。
しかも、結構最近の映画なども、ちゃんと厳選された、ある程度のクオリティのものを放送してくれます。それも、ウェブやアプリでいつでも制限なく見ることができます。
ああ、なんで今までケチケチして購読しなかったんだろう…。
ということで、最近はネットフリックスやらアマゾンやらHBOやら、観るものがたくさんで困っております。せいぜい1日1時間くらいしか見られないので、どんどん貯まる一方。早く思う存分、TV三昧できる身分になりたいなあ。夜、ベッドに入ってからiPadのアプリで好きな番組を観るのが、今の最大の楽しみです。