明日3日の夜6時から、ロサンゼルスのダウンタウンを舞台にハーフマラソン大会が行われます。
前から一度出てみたかったのですが、かつてはそれなりに遠いところに住んでいる、と勝手に思っていたところもありまして、LA感覚で言うと実際にはそうでもないのですが、とても挑戦する気にはなれずにおりました。しかも夜だし。
今の家からは、何となく近いような気がしましたし、ホノルルマラソンに出られなかったので逆に体力には余裕があり、出場を決めた次第。
しかし問題は駐車場です。いろいろ調べるも、10分で3ドル50セントとか、結構な料金のところばかり。出し入れできない1日フラット料金で8ドルというのが最低だったかな。普通は12ドルです。
お金もそうですが、実はダウンタウンの地理感覚がいつまで経ってもつかめず、車で行く度に迷子になります。ゼッケン受け取りと、本番とで二回も行かなきゃならないのに、いやだなあ、憂鬱だなあと困っていたら、大会本部からの案内に、「ぜひ皆さん、バスか電車をお使いください」と書いてありました。
あ、その手もあったか、と調べてみると、家のすぐ近所から、スタート地点のほぼ真ん前まで、なんと一直線で行く路線があるではありませんか。料金は片道1ドル75セント。だいたい45分くらいのようです。
ロサンゼルスに来て4年になろうとしていますが、実はまだ一度もバスも電車も試したことがありません。そういう人、たっくさんいると思います。皆があまり良いこと言わないのもありますが、必要に感じたことがなかったからというのがメインの理由です。
車で行っても、渋滞したり駐車したりしてたら、30分は軽くかかってしまう距離なので、のんびり座って音楽やポッドキャストでも聞いてられるならば、バスの方がかえっていいかもな、じゃ、この機会に体験してみるか、と出かけてきました。
ウィルシャーとラ・シエナガ通りという、ビバリーヒルズのポルシェのディーラーや劇場があったりするところからバスに乗り込みます。10分に一本くらいあるので、さほど待たずに来るのも便利。
しかし、乗った途端に感じる何とも言えない「異国感」…。
あらぁ…(汗)。
ロサンゼルスは、人種や裕福度合いに応じて、かなりゾーニングがはっきりしていて、以前いたところも、今いるところも、治安に不安を感じることは一切ないエリアです。
でも、バスに乗った瞬間、手に持っていたiPhone 6 Plusを思わずポケットに隠しちゃったりなんかする自分がいて、そりゃあお前、偏見もはなはだしくないかというところなのですが、瞬間ドギマギしてしまったのが正直なところです。
いわゆる治安の良いエリアではあまりお目にかかることのないタイプの方々がバスには乗っていらして、そういえばハワイでもシアトルでも、まあ似たようなところはあったよなあと思うわけですが、傾向としてははるかに顕著です。ポートランドはその点、普通だったなあ。
しかしながら、しばらく乗って目が慣れてくると、平和に居眠りしていたり、スマホを眺めていたり、隣の友達と仲良くしゃべったり、降りる停留所を気にしてそわそわしたり、どこにでもある普通のバスの中の風景が見られるだけ。バスそのものはピカピカにキレイだし、落書きや汚れ、破損などで荒れた様子はどこにもありません。
金曜の夕方にビバリーヒルズの入り口からダウンタウンまで往復したわけですが、片道40分もかからず、途中、コリアタウンとか、ちょっと見てて楽しい場所も通るし、ハワイのバスのようにギンギンに冷えてないし、居心地はそれほど悪くはないのでした。
行く前にパートナーに話すと、「You are so brave(勇気あるなあ)」と感心されましたが(笑)、それほどの大げさな冒険ではありませんでした。起業研修プログラムに来る学生たちは皆、バスで通勤させてるのに、自分が乗ったことがないというのは、実はまずかったですよね。反省、反省。
ただ、観光で来られる方が気軽に乗っていいものか、というと、うーん、どうでしょう。この路線は大丈夫でしょうが、通る場所にもよると思います。乗る時間も選ばねばなりません。だから一概には言えませんね。
明日のレースの本番こそ駐車場がどこもいっぱいになる可能性が高いし、コース周辺の道も混雑もするかもしれないので、またバスで行こうと思います。帰りはよれよれで汗で濡れてるだろうし、UBER使って帰ろうかな。16~20ドルくらいらしいです。
それにしても超寒いロサンゼルス。日が暮れてからは10度を切り、手袋&マフラーがほしいほどでした。そんな中、僕らは明日は走るんですね。しかも夜の暗闇の中。皆、物好き~