アメリカで良心的な商品を格安で提供して大人気の小型スーパーチェーン「トレーダージョーズ」。その商品開発力は並大抵ではなく、ほぼすべての商品が、他では買えないオリジナルものとなっています。
デザート類も充実しています。残念なことに、甘さという点ではややアメリカンな甘さ加減になってしまっているものが多いのですが、素材に人工のものや化学調味料的なものは使わない自然派であることの他に、特徴としての安さがあります。普通、こだわりを示すと割高になっていきます。しかし、トレーダージョーズはそこにチャレンジするから人気なわけです。
アメリカでは、サンクスギビング(感謝祭)とクリスマスにパンプキンパイを食べる習慣があります。カボチャは秋の収穫の象徴なのですね。スーパーやベイカリーでもこの時期、多く見かけます。トレーダージョーズでは直径17−8センチのホールが5ドル99セントとお安く出ています。
25日の友人宅でのクリスマスパーティにひとつ持っていくか…と思って売り場を眺めていたら、なんと1ドル追加すると流行りのグルテンフリー・バージョンが買えるではありませんか。しかも直径が3センチくらい大きい(笑)。
ということで、迷わず買いました。
アメリカの、ちょっと行き過ぎではないか?と思うくらいの「グルテンフリー・ムーブメント」については、先日もこちらのエントリで書きました。
⇒ 小麦粉を食べないアメリカ人が増えている中、日本はパン屋が増えている
こちらのパンプキン・パイは、グルテン、つまり小麦粉を使わないレシピになっていて、パイ生地には玄米粉とタピオカ粉を使っています。
フィリングのかぼちゃクリームの方は、卵や乳製品が使用されているのでビーガンではありません。白い砂糖じゃなくて、未精製のケーンシュガーや糖蜜を使っています。塩もシーソルト。
味の方は、フィリングはさっぱりしています。甘さも控え目な印象です。アメリカの方々は、ここにホイップクリームとか足したりもしちゃうかもしれませんが、せっかくの抑えた甘さがもったいない。
クラストの方は、サクサクッというパイ生地らしい香ばしさはなくて、しっとり系ではありますが、味としては普通に美味しいです。言われなければ僕の場合は何も分からずに食べていることでしょう。
あれ、パーティ用に買ったのに、味見しちゃってる…(笑)。