2016年も、残りひと月を切りまして、日本はきっと年末年始の雰囲気でいっぱいでしょう。
ロサンゼルスもやっと涼しくなりまして、というか、朝晩、10度を切るほど寒くなりまして、クリスマス気分も盛り上がっています。
年末年始は、日常から離れて、人生をリセットして、新たなスタートを切るための最高の区切りですよね。
日本でセミナーを受けてくれた方から、「この休暇に読むべきオススメ本があったら教えてください」とリクエストがありましたので、ここに10冊ほど、今の時期にこそ響くはず、来年からの毎日が、きっと変わっていくはず、という本をまとめてみました。
もちろん、これはオススメしたい本のごくごく一部でして、Kindleのアンリミテッドができて以来、無料で読める良書が山ほどあって、困ってます(笑)。
試しに無料で読んでみて、ものすごく良かったら、やっぱり有料で買い求めてKindleに保管しておけば、一生なくならない蔵書となりますよね。
スペースを取らず、いつでも持ち運びできて、一生、なくならない。
なんて素晴らしい時代に生きているのでしょう。
「紙の本が好きだから」とか、電子書籍を手に取らない人がいるのは、本末転倒、というか、本好きだからこそ、電子も併用して、上手につきあい、読書人生を謳歌すべきです。
では、前置きはこのくらいにして、年末年始のオススメ読書リスト10冊、新刊、定番書を織り交ぜながら、一気にご紹介します!
ライフ・シフト(リンダ・グラットン他・著)
先日、記事としても書いた「ライフシフト」は、やはりライフコーチとして、どうしても今の時期に読んでほしい1冊です。
参考 2016年の必読書「ライフ・シフト」。人生100年時代を幸せに生きぬく3つの資産
英語の原題は、「The 100-year Life」といい、人生100年時代にどんな変化が起きていくかをシミュレーションし、価値観や生き方の転換を提唱しています。
今から、新たに人生をスタートするとしたら、さて、あなたはどんな選択をしますか?
もう終わったような気になっていてはもったいない。今からだって、やりたいことがいっぱいできます。
自分の時間を取り戻そう(ちきりん・著)
日本のクライアントさんとお話していて、とにかく絶望的な気分になるのは、「時間がまったくない」「忙しすぎる」ということ。
未来のために本を読んだり、リサーチしたり、人に会ったり、何かを勉強したり、体験したりしたくても、毎日のようにほぼ終電まで働いていたりすれば、何もできません。
誰にも平等に同じ24時間が与えられているのに、わさわさ忙しそうに動き回ってばかりいる人もいれば、自分のやりたいことに集中して、次々に望む成果をあげる人もいる。
その違いって何? どこにあるの? というところを、スーパーブロガーで人気作家のちきりんさんは、「生産性」に集約して説明しています。
僭越な話ですが、「この部分って、この本を読んで書いたんでしたっけ?」と思うくらいに、事例にあげることや、解決策としてあげることのいくつかは、私がメルマガやブログで書いてきたことと共通します。
時間に追われているのに、全然幸せじゃない人。
快楽につい走りがちで何も結果が残せてない人。
疲れ果てて、もうこんな人生イヤ!っていう人。
そんなあなたが(そうじゃない人も)、今、絶対に読むべき2016年滑り込みの必読書第二弾。
これがいいな、と思えたら、他の著書も全制覇してほしいくらい、作家としての「新しい価値観」や「未来の生き方」提案が素晴らしく、心からおすすめです。
人生を変える勇気(岸見一郎・著)
「嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え」「幸せになる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え」という大ベストセラーの著者が、寄せられる悩みに1件2ページで回答する本。
アドラー心理学は、「対人関係」に重きを置いたものとして描かれていますが、悩みも回答も、当然のことながら、人を気にしてしまう自分、という核になる問題点と向き合う方法についてが中心です。
嫌われる勇気の最後に出てくるように、「要は他人の問題なんだから、気にせずに自分にフォーカスしよう」というところに集約されていきます。
が、それでもそれぞれの具体例にあてはめていくと、すっと腑に落ちていくものも多いかと思います。
突き放されたような感覚になって、それができれば苦労しない、と思ってしまうかもしれないのですが、すでにできている人にとっては、当たり前のことばかり。
人との関係性が変われば、生き方そのものが変わっていきますし、自信や価値観の確立やらにも結びついていきますよね。
それは、決して「ひとりで生きる」「孤高の存在になる」ということとは無縁です。真逆のはずです。
非常識な成功法則【新装版】(神田昌典・著)
Kindleアンリミテッドで、マンガでわかる 非常識な成功法則が無料で読めたので、そちらをまずは購読。
うん、やっぱり今の時代にも通じる良い話ばかり、と思ったので、新装版ということもあり、あらためて書い直しました。
本質について語っているわけですし、極めて王道の内容なので、全然古く感じないどころか、以前はフワフワっとしていると感じたところに、今はちゃんと手応えを感じたりもして、自分の変化が理解のレベルを変える良い例です。
たくさんのクライアントさんが悩んでいる、迷っていることへの答えもたくさん発見できました。
「やりたくないことリスト」を作る、というのは、私がクライアントにも事前質問票でやってもらう大事なことです。
前に読んだよ、という方も、今、またあらためて読み直してみることをオススメします。
ソース~あなたの人生の源は、ワクワクすることにある。(マイク・マクマナス著)
たくさんの日本の肩とのセッションを通じて思うのは、本当に損得勘定を基準にしてものを考える人が多いんだな、ということです。
ハワイ、ロサンゼルスの暮らしも23年目となり、周囲にいる人が割りと「本能派」ばかりとなってくると(笑)、そういう現実を忘れがちになっていました。
本当は、好きなことをやればいい。心の赴くままにやればいい。
「あれがしたい」「これがしたい」「あれがしたくない」「これもしたくない」
そういう心の声を無視している内に、それは抑え込まれて聞こえなくなります。
人生の指針となる答えは、すべて自分の中の「ワクワク」にあるというのに。
この本は、徹底的にそれを思い出させてくれるし、どうしたらそのワクワクに気づき、従えるようになるのか、導いてくれる一冊です。
好きなことがわからない症候群にかかっている方にとくにオススメします(笑)。
決めた未来しか実現しない(本田健・著)
今年半ばに、知人がわざわざアレンジしてくれて、東京でお会いすることができた本田健さん。
ずいぶんと長い時間、お仲間の皆さんと共に刺激的な会話を楽しませていただきました。
オススメの本は山ほどあって、とくに女性の皆さんにはこちらの『賢い女性の7つの選択―幸せを決める「働き方」のルール』もぜひ読んでほしいのですが、と思ったのですが、男女関係なく、「ライフ」全般にわたるお話として、とても今を感じさせる内容なので、こちらの本を選びました。
この中には、「次元上昇」という言葉が出てきます。よく、タレントさんなどが「大ブレイク」する、みたいな感じのことですね。
今年の年収が◯万円だから、来年は3%アップの◯万円かな、ではなくて、それが◯百万円、◯千万円にジャンプしていくような、お金のことでいえば、そんな飛躍の話。
それがなぜ起きるのか。どうしたら起こせるのか。
そのヒントは、やっぱり上記の本「ソース」ではありませんが、ワクワクする直感に従う、というところにあるよ、なんて話も出てきます。
とても優しい語り口調で、わかりやすく、でも奥深い話を説いた一冊です。
地球は「行動の星」だから、動かないと何も始まらないんだよ。(斎藤一人・著)
私が斎藤一人さんファンであることは、あちこちで書いているのでご存知と思いますが、深い真理を、誰もがわかる言葉や比喩で伝える天才語りべであることが、その最大の理由です。
いつもながら、笑いやストーリーの中で、ストンと落ちて五臓六腑にしっかりと染み渡る教えの数々が満載です。
見出しのいくつかを抜粋します。
豊かになれないのは、考え方が原因だよ
私たちは悩むために生まれたんじゃない
最初からうまくいかないのは当たり前
見返りを求めると苦しくなるよ
勇気とは「震えないこと」じゃないよ
「どちらが正しいか」より「どちらが楽しいか」だからね
はい、もう読みたくなりましたよね(笑)。
最大の教えは、タイトルにあるように『地球は「行動の星」だから、動かないと何も始まらないんだよ』ということですね。
私が提供していた無料小冊子「セルフ・アップグレード成功術」とまったくかぶる内容もあって、パクリ疑惑を指摘されそうなほどでした(私は、この本を読む前に書き終えていましたが)。
大きく考えることの魔術―あなたには無限の可能性がある(デビッド・J. シュワルツ)
この本は、あまりあちこちで取り上げられることがないのですが、名著中の名著だと私は思っています。
アメリカでもずっと長く読み継がれ、Amazonでも900件近いレビューが書き込まれています。(その平均も、なんと5スター中、4.6!)
以前にも、紹介記事を書いていますが、またあらためてこのリストにも入れました。
参考 年末年始におすすめの一冊。名著「大きく考えることの魔術」で自分拡張計画を
思考は現実化すると言う通り、人は願った通りのものになっていくというのは、真理ですよね。
どうせ願うなら、「大きなもの」を願いなさい、そうすれば、あなたの潜在的な可能性が大いに開発されて、あなたを遠いところに連れて行ってくれるから、というのが、全体を流れるテーマです。
別に、やるべきことが、それほど違うわけではないのに、結果に大いに差が出てしまうのは、そもそもの考え方に問題があるということなのです。
私には無理。私はこの程度。と、低いセルフイメージでいる内は、結果もその程度。
自分にはできる。その資格がある。そう信じて、大きく大きく考える癖をつけていくのに、この本はきっと役立ちます。
読むと、背筋がしゃきっとしますよ!
HAPPY QUEST (ハッピー・クエスト)(清水ハン栄治・著)
著者の清水ハン栄治さんは、6月に軽井沢で「The Life School」というイベントを開催したディレクターのひとりで、私も前々職の関係で旧知の間柄。
プロデュースしたドキュメンタリー映画「happy -しあわせを探すあなたへ」は世界で大成功。
今は、マインドフルネスを広めながら、しあわせとは何かを訴えている彼の初の著書です。
世界の大学で摂り入れ始められているポジティブ心理学や幸福学をもとに、7つのステージのトレーニングを通じて、誰もが幸せ力をアップできる方法論を展開しています。
とても読んでいて楽しく、ワクワクし、そして理論的で、ためになる。
そもそも幸せとは、誰の心の中にもあるものなのに、それを見つけることができなくなっています。
幸せ筋がすっかり衰えた私たちに、それを取り戻す役割として、この一冊は最高のテキストです。
社会をちょっと変えてみた(駒崎弘樹、秋山訓子・著)
多くのクライアントさんは、まだまだ「自分のこと」で精一杯。
もちろん私も例外ではありませんし、そういう方がほとんどかもしれませんね。
でも、常日頃から、社会に役立つ存在でありたいと願い、自分にできることは何かと目を光らせていれば、社会の中に潜む「問題」「課題」にも敏感に反応することができます。
アメリカ社会の根っこにある価値観として、社会貢献魂は脈々と息づいていて、成功した人たちは必ずと言ってよいほど基金活動を行って、政府や公の団体がなかなか手が回らない弱者の問題を解決しようと手を差し伸べています。
それがないと、どんなに成功しようとも、「徳」というものは生まれてこないのですね。
ハワイでもいつもその基金活動を見てきましたし、ロサンゼルスに来たら、アメリカ全体の最高峰のお金持ちや有名人がいるわけですから、基金活動の大きさも桁違いであることを実感しました。
社会は自分たちで変えていくものなのだ、望む環境は自分で作るのだ、という強い主体性がそこには感じられます。
「日本人はおとなしいわよね。何でも静かに黙って従ってて、偉いわ~」と、最近の自国を嘆く韓国出身のヘアスタイリストさんが、先日、私に言いました。
黙ってて偉い、のか、それとも、ただうまく飼い慣らされちゃってて麻痺してるのか…?
「保育園落ちた、日本死ね」が流行語大賞にも入って、あらためて賛否両論含めて話題となっていますが、少し自分目線ばかりじゃなくて、世間目線、問題目線、解決者目線になって、社会を見られるようになると、生きる目的も変わってくると思います。
何のために、命を授かったのか。
何のために、才能を与えられたのか。
自分にできることで、世の中を少しでも良くするために、残りの人生を生きてみてはどうでしょうか。
視座を変え、視点の高さを変え、被害者じゃなく、本当の意味で「参加者」となって、社会を変えることに時間とお金を使えたら、命の意味もぐんと変わっていくと思います。
2017年をもっと意義深く。あなたの人生広汎性(セカンドステージ)を、もっと意義深くするために。
そんなことを考えるきっかけになる一冊をおすすめします。
他にもこんな本もありますよ~! 欲張りに読書三昧しましょうね!