機械的な作業や、マニュアル通りにやるだけの仕事は、どんどん磨かれたAIを持ったロボットがやるようになる時代。
運転ですら人間が必要とされなくなる未来が目の前まで来ている中、未来に生き残るために、我々はどうしたらいいのか、ということは、真剣に考えて準備しておく必要があると思っています。
もちろん、クライアントさんとのセッションでも、クライアントが「はじかれる側」に入らないように、しっかりと目を見開いてもらいます。
これからの時代に最も重要なスキルは?
「これからの時代に最も重要なスキルは?」という問いに、「新しいスキルを覚えるスキル」と、お答えになっている方がいました。
リクルート出身で民間人として初めて東京都の公立中学校校長を務めた藤原和博氏。
さらに、別な場面では、「情報編集力」こそが、最も重要なスキルである、ともおっしゃっています。
まずは「自分で調べる」クセ付けを
未来への準備というと大げさに聞こえますが、まずは日頃の行動で、クセ付けをすれば良いだけのことも多いです。
「◯◯って、何?」「これって、どうすればいいの?」
簡単なことなのに、人に聞いて、わざわざ他人の貴重な時間を邪魔して気づかない人は、もう多分、ダメ。
今の時代、人に聞く前に、まずは自分でググれ、というのが、基本ですよね。
ググれ、というのは、皆さんもよくご存知かと思いますが、「Googleで検索しなさい」ということですね。
目の前にいる方との対面での会話中には、さすがにググれないかもしれないので、とっさに聞き返すのが正解かもしれません。
が、メールやメッセンジャーで、わざわざ時間使ってタイプして、わかりきったことを質問するのって、ちょっと前時代的な行動かな、と思ったりもします。
タイプする暇あったら、検索窓に同じ言葉を入れたら、身近なひとりの人の主観的意見よりも、はるかにたくさんの信頼すべき情報が見つかる可能性が高いです。
「◯◯ 評判」とか「◯◯ 口コミ」とやれば、とにかくありとあらゆる主観・客観情報が羅列されるのが常。
今や見つからない情報などない、と言ってもいいくらい。
無数の情報を解析して、真理を見出す情報編集力
「でも、ネットには無数の情報があって、いったい何を信用していいかわからないじゃないですか」
そういう声はあるかもしれません。
だからこその、「情報編集力」というスキルの重要性です。
これからも技術はどんどん進化しますし、グローバル化は加速度を増して進んで、異文化から、異なる言葉、異なるフレーズ、異なる価値観、異なる常識が次々に入り込んできます。
物知りとかって、もう存在しなくなるほどに、「新しいこと」の連続です。
そして、別に、何もかもを知る必要はないわけです。
Googleで検索すれば、そこに何でも載ってますから。
ただ、そのためには、まず「検索力」をつけないとなりませんね。
同じ機械を使い、同じソフトを使っても、同じ検索結果が出ないことって、多いのです。
ある人は、ちゃんと答えにたどり着き、ある人は、「わけわかんない」ままに諦める。
望む答えにたどり着く、ということ、それ自体が、すでに重要なスキルだったりします。
そこで諦める人になるのは簡単ですが、多分、そういう人は、AIに使われるようになるのかもしれません。
世の中を俯瞰して見るスキルを「資産」にする
学びの速度をグンと何段階にもギアアップしていかないと、変化のスピードがどんどん人間の知恵を追い越していきますね。
ここでも、ツールを使いこなせる人と、そうでない人との明確な「格差」が生まれてきそうです。
先般、Kindle アンリミテッドについてご紹介しましたけど、ああいうストリーミング系の電子図書館がついに日本にも広がってきました。
お金はとくにかかりませんから、多読ができる人は、好きなだけ本を読み重ねることができる。
本を読まない人に比べたら、見違えるほどに知識を積み重ねていくことができる時代です。
参考 アマゾンアンリミテッドは「電子図書館」夏休みは無料で読書三昧
Googleの検索ツールだって、世界を俯瞰して見ることのできる、底なし沼のような百科事典です。
今、どのくらいの人が、どんな言葉で検索をしているのか、という「トレンド」が瞬時にわかる「Googleトレンド」という便利ツールを知らない方がたくさんいるのに驚くのですが、これとか眺めていると、世の中が手に取るように見えて、面白いです。
参考 「グーグルトレンド」
Yahoo!の知恵袋を見ていれば、人がどんなことに悩んで、どんな解決策を求めているのかも手に取るように見えてきます。
Kizashi.jp(兆し)というサービスを使えば、世の中のブログで、今、この瞬間、皆が書いているテーマがランキングになっています。
まるで、スーパーマンが地球を見下ろせる宇宙の彼方から耳を澄まして、「Help!」という助けを求める声を聞き分けるような感覚で、人間の声が聞こえてくるのです。
マーケティングの論理とかをいくら学習しても、こういう無数に広がる「生」の声を集め、分析する能力がなければ、ニーズもウォンツもわからないまま。
コーチングのクライアントさんに言うのは、自分で答えを見つけ出して、さらに応用していける人になりましょうね、ということです。
そうすれば、そのスキルはエンドレス。自分の「資産」になっていきますからね。