思い切った投資? 意外にすんなり決めてしまった大冒険
昨年、思い立って、とある決断をして、日本で開催される、とあるセミナーに参加するため、30万円、というお金を払いました。
日本で、毎月、10回にわたって開催されるものなので、2時間の講座のために、毎月、ロサンゼルスから飛んで行くのか…?
さんざん、迷った、と言いたいところですが、何も考えることなく、自分の心は決まっていました。
その存在を知った瞬間に、どうしても、その先生の、その講座が自分には必要! やっと見つけた、これだ!と悟り、申し込みのメールに指がこう勝手にタイプしていました。
「毎月、ロサンゼルスから通いますので、ぜひ参加させてください」
この時の高揚感といったら、ものすごいものでした。
この勢いが消えて、自分の内なる「理性」が顔を出さない内に、取り消せない場所まで行ってしまえ!と、焦ってもいました。
その頃は、まだ父が家にいて、私が泊まれるスペースは実家にはありませんでした。
もし行くとしても、ホテルに泊まるしかありません。
最近は都内のホテルも高くて、ある程度のところで1週間滞在すると、7−8万円にはなります。
飛行機代は、エコノミーでも軽く10万円程度はしますし、なにしろロサンゼルス~成田は、片道11~12時間もかかるのです。
時間的投資も、とんでもないものです。
本気かよ、お前…という声は、一瞬、遠くで聞こえてきた気もしましたが、それは、ごく一瞬。どこかに消えてくれました。
その後は、もう決めたことなので、不思議な事に、全然、迷いはありませんでした。
神様、チャンスをありがとう。こんな機会をありがとう。
素直に、ただ、そう感謝するばかりでした。
夢への距離が確実に縮まった! だからプライスレス
実は、実際に入るまでもたいへんでしたし、入れていただいてからも、課題もあるし、行き来はしなくてはいけないし、その間に父親は亡くなるし、ライフコーチの仕事はまだ始まったばかりだし。
まともに考えれば、今じゃないのかも、という時期ではあったのですが、覚悟が座っていたので、ブレることは一切、ありませんでした。
どうしても参加できなかった回については、ビデオで収録して、内容は共有させていただけたので、10回の講座中、実際に行ったのは、6回のみ。4回分は、ロサンゼルスでビデオ受講をいたしました。
それでも、6回も足を運んだのだから、我ながら頑張ったかなと思います。
それは、自分への、自分の思いへの、そして長年の夢への「コミットメントの証」として、必要なポーズでもありました。
講座の学びを生かしながら、とある実習をするわけですが、これがまた時間のかかることなのです。
ライブラリに出向いて耳栓をして、一日に5時間、徹底的に集中して。
それを何週間、積み重ねたことでしょう。
一日の労働時間を8時間と計算すると(実際は1.5倍近いですけど・汗)、ゆうに3ヶ月分くらいは、このことに費やしていたかもしれません。
飛行機代と講座の費用と宿泊代と懇親会、そして教材となる数々の書籍の値段を合わせたら、軽く150万円に届くかもしれません。
金額的にも、時間的にも、労力的にも(頭脳と腱鞘炎になりそうな指と手首…)、投資はとんでもないものがありました。
それが、ちゃんと1+1=2のように、わかりやすく結果が見えていくと、俄然、やる気も上がるし、「報い」感もたっぷりなのですが、そうじゃないところが残念ではあります…。
いや、もちろん、始める前よりも、はるかに近づいたな、という感触があるので、やらない選択はなかったし、後悔することはまったくありません。
それどころか、夢へ向けて、やっと「一歩を踏み出すことができた」
それは、何よりも感慨深いこと。そこまでが、本当に長かったのですから。
臆病風に吹かれて、すくんだままの重い足を、「一歩前」へと進めさせてくれた、この意味ある「きっかけ」を作ってくれたことの価値は無限大です。それこそ、プライスレスです。
こんなに夢への距離が現実の世界で縮まった体験は、初めてのことですし、手応えはビンビン感じているので、これからも継続していきます。
もちろん、投資の価値は十分にあったと満足しています。
この投資は夢への「覚悟」をはかる試金石
コーチング、コンサルテーション、オンライン講座、セミナー。
それぞれに、まったくバラバラな値段がついていますが、それを一概に単価計算して、高いだの、安いだの、言うことはできないでしょう。
需要と供給の問題だけでもなく、質量に比例するものでもない。
H&Mやユニクロの服と、シャネルやディオールとを比べることに、なんの意味もないように、買う人、身に付ける人、それぞれの価値観の問題なのです。
講座の値段と、時間と飛行機代とを計算して、よし、このくらいなら今は出せる、大丈夫、と決めて申し込んだ時から、自分の中で何かが確実に変わりました。
54年間、動かずに、そこにあった大きな岩が、グラっと動きました。
バンジージャンプをするかのごとく、瞬間、崖から飛び降りるような決心が必要だったかもしれませんが、メール送信のボタンをクリックした瞬間から、「覚悟が座りました」。
怖さなど、どこにもなく、後悔の念など、一度足りとも抱かずに今日まで来ています。
ああ、これなんだな。
この「覚悟」が必要だったんだな。
何がなんでもやる、もう後には引かないという決意。
揺らぐことのない強いコミットメントを手に入れるためにも、この、時間とお金と労力の投資をするという覚悟が必要だったのだと、すーっとお腹の底の方に収まっていく理解がありました。
もしあなたが今、受けたい講座があったり、ほしくて高い買い物があったり、行きたくて迷っている場所があったりするのなら、まずは自分の中の「覚悟レベル」を確かめてみると良いと思います。
高額セミナー、とんでもない値段のコンサルやコーチ、桁外れに高い服やバッグ、旅行…。
どれも、「自分がどうなりたいか」「どう生きたいか」の覚悟レベルをはかるための試金石。
自分は本気だ、と強いコミットメントを感じるのであれば、思い切ってバンジージャンプをしてしまうことです。
そのことが、あなたの覚悟を100倍にも強くしてくれます。
覚悟さえ座れば、結果はもう見えたようなもの。
どんな苦しい道のりも、きっと乗り越えていけるでしょう。
逆に、値段にビビったり、損得勘定が顔を覗かせるようだとしたら、あなたの思いも、覚悟も、そこまでじゃない、ということですね。
(トップの写真にある本は、その講座参加のきっかけを作ってくれた1冊。
先日、友人が著書の本田健さんとお食事をする機会をセットアップしてくださり、ご本人からサイン本を直々にいただきました。
「自由に生きよう!」 …涙が出ます。
健さんは健さんで、今、アメリカ&世界という大きな市場で、さまざまな初体験をして、「挑戦」の日々です。
それぞれの人が、それぞれのステージで、さらに上、を目指して頑張っている姿が、何よりも美しく、素敵なことです。)