芸能人は歯が命。ハリウッドセレブのビフォーアフター

大好きな人のツイッターから、とある記事を読んでいて、その下の全然関係のない過去記事リンク集に思わず目が止まった。

トム・クルーズ氏の昔のスマイルで、記事のタイトルは、「10 Celebs who used to have horrible smiles(かつてひどいスマイルだった10人のセレブ」。(注:すでに記事は削除されているようです。)

ちょっと悪趣味な記事か?と思いながらも、ついついクリック。確かに、写真の撮り方もあるとは思うが、皆、ずいぶんと印象が違う。トム・クルーズはこんなだったの?と別な人の写真じゃないかと疑ってしまうほど人相が違う。

アメリカにおける審美歯科の浸透度はかなりなもので、セレブは皆やってるのかな、と思うほど。やっていないとあそこまで白く均質にはならないと思う。

もともと子どもの時から歯並びは矯正される社会で、八重歯などもってのほか。あれを可愛いとする日本のカルチャーとの差は著しい。ホワイトニングも盛んだし、その延長線上で、ベニアと呼ばれる表面的な付け歯や、セラミックのクラウンへの総入れ替えなど、手法は様々。やってくれるところもたくさんあるし、割りと「気軽」な印象だ。

かくいう僕も、実は前歯4本はセラミッククラウンだ。しかしこれはアメリカだからやったわけでもなく、審美のためにやったわけでもなく、20年前に日本で、しょうがなく医療的な意味合いでやったもの。

前歯の歯並びがひどく、トム・クルーズ氏の倍くらいにガチャガチャな並びで、そのせいもあって歯間が磨けずに虫歯だらけ。神経もやられてしまい、たいへんなことになっている、と分かったのが20年前。

当時働いていた広尾の駅前の歯医者さんがなかなか素晴らしく、彼のすすめで歯を細く削って芯にして、その上に形を整えながらセラミックの歯をかぶせていく手術を行った。一本13万円と言われたが、5本やったので合計から5万円ディスカウントしていただいた。

それでも保険外だし、60万円の投資になったのだけれど(確か父親のリタイアの年で、退職金のおすそ分けで出していただいたんだと思う…涙)、これが自分の一生の内でもOne of the Bestの投資になったのは間違いない。明らかに人相が変わり、笑顔を作ると白い歯がキラリとのぞくようになった様は、顔全体の印象をガラリと変えてしまったのだ。会社でも、アメリカ人やイギリス人のスタッフが真っ先に気がついて、べた褒めしてくれたものだ。

これは人間を根底から変える力を持っている。セルフイメージがガラッと変わることがあるのもよく分かる。歯って、顔の印象にとって、ものすごく大事なんだとその時に学んだのだった。僕はきっと前よりももっと笑い顔を人に見せるようになったし、そのことで幸せに感じられる瞬間も増えたはず。

その後、10年経ってハワイでもう一度やり直して(これは広告主の取材も兼ねて)、さらにきれいなセラミックになり、ちょっと歯が大きくなって、前に出さされた。そのことで、あんまり意識しなくても、ほんの少し笑うと歯がギラっと出るようになったし、色もやや白くなった。さすがアメリカ…。記念写真でも何でも、口を開けて歯を見せて笑う国だから、歯並びと歯の白さは本当に大事なんだ。

それから10年。中の芯が傷んで折れてしまったのと、隣の歯の神経が病んでしまったことで、2本を入れ替えなくてはならなくなったのが暮れのこと。こちらでは、だいたい1本1000ドル強。単に審美目的なら2−3回通えば全部終わってしまうほどに、痛みもなくカンタンなプロセスだが、神経治療と合わせて、独立前に3000ドル近い治療費が出たのは、別な意味で猛烈に痛かった…。

コメント

  1. ryoko より:

    歯並びは滑舌、発音にも影響を及ぼすので、MCレッスンでも口をスッパクして、審美と共に歯並び矯正、噛みあわせのチェックを勧めていますヨ。私はさらに、大きく笑うと歯茎が見えちゃうので、定期的に歯茎をレーザーで再生させてキレイなピンク色の歯茎も維持しております。笑。

  2. 上野 より:

    歯茎も大事なんですね! そんな再生技術があるんだ~。初めて聞きました。