私も大好きな生きる教科書「7つの習慣」のスティーブン・コヴィー氏の引用句である下記の言葉は、なぞなぞのように見えますが、シンプルで、とても力強い指標です。
私も、頭が煮詰まった時に、思い出しては、優先順位を整理し直しています。
正確な翻訳、という感じではないですが、日本語ではこの言葉で広まっているようですね。
一番大切なことは、一番大切なことを、一番大切にすることである。
The main thing is to keep the main thing the main thing.
(by Stephen Covey)
ここで大事なのは、何が自分にとって「一番大切なことなのか」を明確に知っているかどうかですね。
深く考えたことがない人は、つい仕事に没頭したり、友人らとのつき合いに時間を奪われたり、目先のことに飛びつきがちです。
時間を必要とする行動の種類には、1)急ぎで大事なこと、2)急ぎじゃないけど大事なこと、3)急ぎだけど、それほど大事じゃないこと、そして4)急ぎでも大事でもないことの4つがあります。
これについては、いろいろな方が図表にして説明していますので、こちらを参照ください。
瞬間的にわかると思います。
1番は、差し迫った締め切りのあること、クレームの対応や、人がからんでいて待たれているものなど、どうしてもやらざるを得ないことなのですが、まずはできるだけ、ここを自分の負担にならないように減らすことが大事です。
そして、次にやりがちなのが、3番の領域で、これは、たまったメールの整理や、別に出なくても支障のない会議、探しもの、接待などを意味します。
どうしても、急ぎに見えるため、目が行ってしまい勝ちですが、そうすると、時間のほとんどが取られてしまい、一日がなんとなく過ぎてしまいます。
人生に張りがない、充実感がない、ということになりがちです。
4番は、無駄なテレビやら、行かなくても良い飲み会やら、移動時間やら、無意味なゲームやら、未来に向けて建設的でも、生産的でもない行動のこと。これらは、極力ゼロに近づけるべきものであることは言うまでもありません。
参考 「時間がなくて…」実はスマホゲームにハマっていただけだった!
参考 それは消費か浪費か投資か。ステージを上げたい人の賢い時間とお金の使い方
ここで、最も大事にしたいのは、2番の領域。ここにどんな行動が入っていくのかは、本当に人それぞれです。
典型的な例としては、自分の成長のための学びだったり、健康管理や積極的休養であったり、大切な人たちとの意味在る時間の過ごし方であったりします。
テレビを見る、のようなことでも、そこに意味があり、意識が伴っていれば、4番ではなく2番に属する場合もあるでしょう。
未来について考え、準備する、ライフコーチとのセッション時間などもここに含まれます。
大切な人との時間、ということで思い出すことがあります。
このページのトップに貼った写真は、ハワイ時代に、週末になると遊びに行ったノースショアの飛行場でのひとコマ。
車にマウンテンバイクを2台積んで、意外にも出入りが自由なこの飛行場の駐車場に車を停め、滑走路脇の長い長い一本道をバイクで突っ切る快感。
途中の木陰に腰掛けて、空を駆け抜ける白い雲を眺め、空から降りてくるスカイダイビングのカラフルなパラシュートを数えては、静かな時間を楽しんでいました。
そういう、なんでもない時間が、ふたりにとっては、とても貴重なものだったのですが、じっくりと落ち着いて考えるまでは、私は気づかずに暮らしていました。
とかく人生を焦りがちで、いかに多くのことをやるか、いかに本をたくさん読み、効率よく働くか、というところにばかり意識が集中しがちだった自分が、少しずつ変わり始めたのが、この頃です。
ちょうど、複数のライフコーチについて心を深く掘り起こされ、自分の未来を見直し始めた、変革の時期でした。8年~9年前という感じですね。
社長として、自分の生産性を忘れてもいけないけれど、それより大事なことも、確かにあるよと、気づかせてもらった体験です。
「一番大切なことは、一番大切なことを、一番大切にすることである」
その一番大切なことは、自分にだけしかわからないものだし、時とともに変わっていくので、折りに触れ、精査し直していくと良いと思います。
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