先日、何かのキッカケで同い年の有名人について検索していた時に出てきた、ひとつの名前を見て、思わず声が出るほどに驚愕しました。
ジョージ・クルーニーとかオバマ大統領とか、松田聖子さんとかに混じって、なんと「磯野波平」と出てきたのです。
サザエさんのお父さん、ですね。
思わず公式サイトを訪ねて確認までしてしまいましたが、事実、その通りの設定でした。
ちなみにサザエさんは24歳、お母さんのフネさんは、アラフィフ、というだけで、年齢明かさず。
あらら、いつの間にか、この人たちを追い越してしまっている…。
そうか、昭和の50代とは、こういうイメージだったっけ?とあらためて時代の変遷に驚くばかりです。
公式サイトのキャラ紹介では、さらにこんな記述が続きます。
磯野波平
年齢は54歳。
趣味はたくさんあり、囲碁、盆栽、釣り、俳句、骨董品の収集などなど。ただし、全てが得意なわけではなく、下手の横好きも多い。
性格は、一家の長としての威厳と貫禄はありますが、同時に人の良さも兼ね備えています。まがったことが大嫌い。ちなみに、弱点はお酒と美人です。
囲碁、盆栽、俳句に骨董品って…。
いや、確かに昭和のオジサンたちは、こんな世界に生きていた気がします。
父も、早くから囲碁はやっていました。
それにしても、今の自分とあまりにもかけ離れたキャラクター設定で、とてもシュール。
昔は誰もが見ていたはずの「サザエさん」。
翌朝からの仕事や学校を思って憂鬱になる「サザエさん症候群」という言葉さえ生んだ、社会的な存在ですが、今年に入り、視聴率がヒト桁台の放送があったと、とある記事で読みました。
参考「サザエさんの視聴率が急降下した本当の理由とは。」– 後藤和也 産業カウンセラー/キャリアコンサルタント
私にしてみれば、あのキャラで、あの内容で、まだ主要ネットワークの人気時間枠で放送され続けている、ということ自体が、不思議中の不思議でした。
上記ブログ記事の著者さんは、じゃあ時代設定やストーリーを現代風に置き換えればいいのか、というと、そんなことではない、と例をあげます。
それでは、サザエさんの時代設定を現在に合致させれば視聴率は回復するのだろうか。
波平は定年後の再雇用で嘱託として年下の部下の下で働く。
マスオさんは職場と家庭のストレスでメンタル的に不調気味。
代わりに家計を助けるべくサザエさんが派遣社員として働くも、熱を出したタラオの世話で欠勤しがちとなり契約更新がなされない。
カツオは中学受験に失敗し、そんな兄を反面教師に受験勉強に勤しむワカメ。
タラオは待機児童となりフネが面倒を見ている・・・・。
ブラックなジョークとしては面白いのですが、それではこの伝説の作品の世界観を完全に壊してしまうし、現実的ではないと言われています。
本当にその通りですよね。
変な改善をするというよりも、ここは新世代向けのストーリーに譲って、ケーブルや衛生チャンネルの中で、ノスタルジーの世界で生き続けていただければいいのではないかと思います。
まだまだ、日本のあちこちで生き残っている「昭和」の姿。
本当に日本が変わっていくまでには、あともう少し、時間がかかるのかもしれないと、こういう例を見ていても感じます。
せめて自分は、「老害」と言われないように、常にリニューアル+アップグレードし続けていきたいです。