チャリティやファンドレイズという考え方が身近になったのは、ハワイで暮らすようになってからのこと。
クリスマス時期が近づくと、スーパーやドラッグストアの表に老齢の女性が立って鐘を鳴らし、小銭の寄付を呼びかけます。
え、こんな人が?と、偏見に満ちた自分が恥ずかしくなるほど、身なりも年齢も性別も人種も関係なく、誰もがチャリン、チャリンとお金を入れていく姿に、なんだか自分の常識が一新されていくのを感じました。
裕福な人ほど、惜しみなく社会的に意義あることに寄付をするし、自分だけではなく、ファンドレイズ(基金活動)をリードして、普通ではとても考えられない額の寄付金を、エンターテイメント的な場でさらりと集めてしまうことも知りました。
意味があることには、皆、お金を惜しみなく払う。そのことが、心豊かなことなのだと教えられたのです。
2007年前後は、個人的に革命的な変化があったのですが、自らのビジネスでも、チャリティを始めることになり、コミュニティとの関わり、社会との関わり、お金を稼ぐことの意義や、自分の存在価値というような、とても大きな視座から物事を見るきっかけをいただくことにもなりました。
そもそもは、オリジナル・カレンダーを企画、販売したいね、ということが発端。その頃、スタートした通販サイトの商品として、なんとか売りたいなあ、印刷物はお手のものだし。
そんな単純なスタートでしたが、じゃあどんなカレンダー?と悩んでいた時、当時の副社長君が、彼の前職でやっていたチャリティ商品企画について話してくれました。
「よし! それ、いただき!」
時を同じくして(どちらが先立ったか忘れたのですが)、地元のカメラマンさんが、飛び込みでポートフォリオを持ってくる、という偶然がありました。
もともとは画家だという彼女の撮る風景は、まさに絵画そのもの。ビビビッとすべてがつながって、自然環境保護をテーマとしたハワイの風景カレンダー「The Heart of Hawaii」ができあがったのです。
おかげさまで初年度から、一部の方とはいえ、驚くほどの反響をいただきました。
ハワイの自然を守りたい!ということに賛同する日本のハワイファンの方々が応援してくださり、期待通りのカレンダーを販売することができました。
日本のビジネス書著者の方々とコラボレーションして、セミナーをチャリティ活動の一環として行い、彼らにも著書を寄付いただいたりして、自分なりに大きな輪となるように、工夫をしてみたり。
その時の売り上げの一部を、ハワイの著名環境団体に寄付をしたりして、社会と人をつなぐ意義、善意と思いとお金をつなぐことの深い喜びのようなものを感じさせていただきました。
当時、賛同して、ご協力くださった皆様には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです(トップの写真は2008年のものです)。
カレンダーは、地元クライアントにも配布をし、チャリティをするブランド、として定着。
そのことが、ビジネスのみならず、社員の士気や、採用活動にまで、好影響を与えたことも知り、実に貴重な学びの体験となりました。
周囲に集まってくる人々の「質」が変わり始めるのが、如実に体感できるもののようです。
写真家の彼女とも、マネージャー役をしているご主人とも懇意にさせていただき、展示会でも自宅用にいくつか写真を購入したりしたので、個人的にサイン入りの大きな額をいただいたりもして。
それは、記念すべきものとして、LAへの引っ越しのときにも運んできて、ベッドルームに飾ってあります。(初年度のカレンダーの表紙になった記念の写真です。この写真が、すべてのインスピレーションとなりました。)
アメリカにいると、子どもの頃から寄付やボランティアに触れる機会がたくさんあって、豊かさと慈愛の心とが当たり前にくっついているというか、宗教的背景もあるので、とても自然なんですね。
公共の施設やら学校やら、寄付がなければできなかったものばかり。社会は自分が支えるのだと認識し、惜しみなく寄付をする。それを奨励する税金制度なども整っている。
寄付をくださったお礼に、きちんとそれを認知し、認知させる「恩返し」も当たり前のように行われています。
それでこそ、Win-Winですからね。
ロサンゼルスで開催。熊本地震支援チャリティセミナー
ロサンゼルスでも、いろんな場所で、熊本地震支援のチャリティ活動が行われています。大小のイベントを通じて集められるのは、それほど大きな額ではないかもしれませんが、海外にいても、故郷日本に対して何かをしたい、その気持ちに動かされているわけです。
5月28日(土)にロサンゼルスで行われる大きなイベントの主催者さんにセミナールームがあるので、とお誘いいただき、私も陰ながらではあるのですが、ミニセミナーを開催して、寄付の足しになることができたらと参加させていただくことにいたしました。
「自分の未来は自分でデザインする!
後悔しない人生を創る7つのハッピーバランス」
【セミナー内容】
- 子どもの自立よりも母親の自立
- あなたの夢は今からでも叶えられる!
- 人生を何度でも再起動できる5つの秘訣
- 今すぐできるライフデザインのABC
- 永住? 帰国? 67歳からの生きる場所選び
- 海外在住体験者が今の日本にできること
- 人生の後半戦、テーマは「貢献」
- 使命感を意識すると人生は100倍輝く
- クォリティ・オブ・ライフを実現する7つのハッピーバランス
【こんな方におすすめです】
- 日々の充実感がなくて悩んでいる
- 子どもがもうすぐ大学進学で出て行くのが辛い
- アメリカでの老後の暮らしが不安
- 自分にできることで無理なく稼ぎたい
- 未来の人生を共に生きるパートナーがほしい
- 自分の能力にもっと自信を持ちたい
- 時間と場所の制約がない自由に憧れる
- バランスの取れた豊かな未来を手に入れたい
【日時・場所・参加費】
2016年5月28日(土) 13時~14時45分
場所:Mazak Corporation(1333 W 190th Street, Gardena, CA 90248)
(駐車場に限りがあるので、190thをはさんだ向かいのウォルマート敷地内に各自でお探しいただけると助かりますとのことです。)
参加費は、$20です。
(全額を、チャリティに寄付させていただきます。)