ポジショニングとか、USP(ユニーク・セリング・ポイント)とか、マーケティングの4Pとか。
スライド70枚にわたって、マーケティングの知識と実際の「入門編」をまとめ、3時間のセミナーをロサンゼルスにて行いました。
題して、「海外在住者が自分ブランドで稼ぐために不可欠な『これだけは知っておきたいパーソナルマーケティング」』入門編」
会場は、トーランスのど真ん中、オールドトーランス地区の「M lab LA」さん。きれいで静かなセッティングが、とても使いやすく、参加者さんとも親密な近さで楽しむことができました。
ロサンゼルスの場合、あまりにも広いですから、マジョリティにとってアクセスの良いトーランスで、フリーウエイからも離れていなくて、駐車場が無料でついていて、帰りに日系スーパーも寄れちゃう、なんていうロケーションは、やっぱり最高です。
しかもホテルのように驚きの金額ではないので、少人数でも開催しやすいのが最大のメリットか。
今回のきっかけは、3月に開催したイゲット千恵子さんの「オンラインビジネス成功術」のセミナー。
終わった後で、いく人からの方々から、自分でもやってみたいのだが、もう少し基礎となるマーケティングとかビジネス構築の話はないものか、と相談がありました。
(あるいは、セミナー集客について相談があったりしたのですが、それ以前に、マーケティングの基礎を固めてからの方がいいのではないかと思うお話がいくつかありました。)
そういえば、日本でもないし、大企業の宣伝部の皆さんでもないし、マーケティングの学位を持っているグループでもないし。
そりゃそうだ、マーケティングって何?って感じの方がほとんどなわけですよね。
宣伝、集客、広告、広報、告知、プロモーション、PR、ブランディング…と、言葉を並べてみても、その違いが(あるいは違いのなさが)明確に言える方は、ごく稀です。
直近の15年にわたっては、メディアの側から、1000社以上の海外在住日本人の皆さん&ローカルビジネスを拝見してきました。
気が付かないまま、ずいぶんと自己流で広告戦略とかをやられていて、大事な経費を無駄にしているのではないか、というケースも、多々、拝見してきました。
なので、一度、きちんとこういう体系だったお話、して差し上げたかったのです。
それをどう理解し、受け止め、自分のビジネスに活かしていくか、その先は、またそれぞれなのですが、少なくとも、もう少し多方面から、商品について、流通対策について、価格体系について、そしてプロモーションについて、考え直すきっかけができるのではないか。
そんなことにお役に立てたらいいな、と思っておりました。
大学四年のときに、「宣伝会議」のコピーライター養成講座に通い、コピーライティングがただの言葉遊びではないことを、しっかりと教えていただきました。
その後、極小の広告の制作会社に入って、企画営業という名のクリエイティブ・ディレクターとして、ライターもこなしながら、PR誌の編集もし、写真も撮り、海外の支社へ打ち合わせにも飛ばされ、先輩もすぐにいなくなった最初の5年でずいぶんと揉まれました。
次に入った外資系の広告会社では、テレビ局に毎日のように行っては、広告スポット枠を購入するような仕事に携わりました。バブルの華やかな時期の名残りで、いろいろと面白い思い出がいっぱいです。(恥ずかしい思い出もあるのですが、記憶に封印して、最近は思い出せなくなっています・苦笑。)
2年半後には、メディアプランナーに移り、P&Gなど外資系広告主の、数値的理論に基づいた予算管理と目標達成のシステムに携わりました。
(写真; ポジショニングのワークの発表をしていただいているところです。セミナーっぽい光景ですね)
ハワイに行ってからは、アメリカ人社長の経営するPR会社に入りまして、今度はアメリカの「広報」について教わりました。
日本のガイドブックの広告セールスもし、インターネットサイトも作り、イベント運営も取材コーディネーションも、人前でお話する機会もたくさんいただき、仕事が本当に面白かった時代です。
それから後の15年は、メディアの編集長、社長。広告をいただきながら、旅行者や在住日本人に向けたコンテンツを作る、という仕事ですね。
広告営業を通じては、苦手ながら、本当に1000を越えるクライアントさんとお会いして、鍛えていただきました。
ハワイのメディアは、インターネットもかなりのアクセスがあってビジネスの母体でもあったので、広告販売はもちろん、DM、通販、アフィリエイト、メルマガ、ブログ、クチコミサイト運営、掲示板運営、クラシファイドや、それに、ミクシィもどきのSNS運営などもしていました。
どのキャリアも、大手でもないし、最先端でもないのですが、小さな組織だからこそ、全体が見えて、全体にかかわらざるを得なくて、逆に、勉強になりました。
そして、流されるままに生きてきたはずなのに、気が付くと、制作、営業、媒体、広報、広告営業、媒体運営、編集、ネットビジネスと、業界の主流分野をぐるっとあれこれやらせていただいたんですね。
そういう経験した人って、実は少数派なのではないかと思われます。
MBAのマーケティング専攻として学んだことも、大量の本で身につけた知識も、小さな現場ですぐに使うことで、血肉化していきました。
(写真: オールドトーランスにあるレンタルスペース「M lab LA」さん。二階の左から二番目です。駐車場はビルの後ろにたっぷりと)
大きな会社で積んだ経験じゃないし、あるいは、大予算をハンドリングするような経験から学んだことじゃないし、と思っていたのですが、はたと気がつけば、「あ、だからいいのか」と思い当たりました。
海外在住日本人の運営するビジネスで、マーケティングにそんな大予算をかけられるところがあるわけがありません。
ほとんどが、個人、または個人+小グループの、極小組織です。
だったら、自分がいろいろと教えてあげられることがある、と思い当たったので、セミナー開催を企画してみた次第です。
(写真: 珍しくメガネ姿の写真です。オレンジの縁、良いでしょ? 笑)
今回、お集まりくださった方の中には、すでにビジネスを始めてはいるけれど、マーケティングの方は、地元の紙媒体に広告を少し出している程度の方々とか、まったく何もしていない、とかいう方もいらっしゃいました。
あるいは、これからビジネスを始めるので、まずはお勉強、という懸命な方も複数、いらっしゃいました。
あるいは、個人で活動していくので、とくに「海外在住日本人ならではの」というところを、しっかりと聞いておきたいと来られた方も、たくさんいました。
そう、今回のポイントは、まさに「個人事業に等しい」「海外在住日本人が」何をすべきか、どうすべきか、というところを、最後にしっかりとお話したことです。
それ以外の部分は、大会社でも個人事業でも、どこに住んでいようと、どんなグループに属していようと、知るべき基礎は一緒。
アンケートを見るまでもなく、皆さんの顔がとてもいきいきとしていたし、「3時間があっと言う間でした!」なんてお声もたくさんいただいたし、伝えたいところが、すーっと伝わった感が味わえて、とっても気持ちの良いセミナーでした。
さすが、マーケティングを覚えて、しっかりとブランディングしていこうじゃないか、という気概のある皆様方ですから、写真の写り方も堂々として、お見事です。
白い歯を見せた、思い切り笑顔な方が多いのも、アメリカならではな感じです(笑)。 ↓ ↓
早速、個人コンサルを申し込んでくださって、具体的な策に移っている方もいらっしゃるし、アドバンスクラスで、手を動かしていきながらのワークショップなどを望む声もいただいています。
他地区の方からもお声がけいただいて、録音、録画でお分けしたかったのですが、会場設営でばたついている間に、録音にも失敗してしまい、3時間の熱弁が空白の間となっていました…(涙)。
それだけが、唯一の心残り。
海外在住者のための、という切り口で、いろいろなセミナーを企画していこうっと、と思えた元気の出る一日となりました。
参加した皆さん、ありがとうございます~! 「共感」をキーワードに、バリバリと発信していきましょうね。
参加者さんが、ブログに記事を書いてくださいました!
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★セミナーでおすすめした参考図書の一部です。