1984年に、エチオピア大飢饉のためにチャリティソングが生まれました。イギリスやアイルランドのミュージシャンが集まって結成した即席バンド「Band Aid(バンドエイド)」による「Do they know it’s Christmas?」がその曲。U2やフィル・コリンズ、ポール・ヤング、ボーイジョージ、ジョージ・マイケル、スティング、デビッド・ボウイ、ポール・マッカートニーなど、錚々たる顔ぶれが勢揃いしてレコーディングした曲は、売れに売れ、その後の、アーティストたちのチャリティ活動の先駆け的存在になったと言われています。
⇒ 参考: バンド・エイド(Wikipedia)
その20年後、バンド・エイド20というプロジェクトが再び結成されました。この時は、スーダンのダルフール紛争のためのチャリティでした。
そしてさらに10年後の今回。バンド・エイド30が結成され、エボラ熱のためのチャリティとして、まったく同じ曲、「Do the know it’s Christmas?」が11月15日にレコーディングされ即、発売。デジタル配信の時代は、動きが早いです。
日本でもいろいろ報道されていますよね。iTunesでダウンロード可能です。
イギリスではすでに20万枚が売れ、2014年に発売されたすべての楽曲の中で、初週の売り上げ高No.1を記録したそうです。
人気のワン・ダイレクション、チャリティといえばこの人、というボーノはもちろん、Cold Playのクリス・マーティン、エド・シーラン、バスティル他、人気アーティストが勢揃い。先日、ブログで紹介したサム・スミス君も、新人ながら存在感たっぷりで目立ってます。
⇒ 22歳イギリス人サム・スミスくんのソウルフルな歌声にメロメロです
こうやって、知名度があって、「すぐにお金を集められる」人が立ち上がって、社会的活動をしていくことは素晴らしいと思います。影響力を持った人が、それをどんなことに使うのかで、人格や志や、人間性が試されるというもの。
英国の人気アーティストであるアデルが出なかったことについて、ゴシップ大好きな英国メディアをはじめとして、いろいろと書いたりしているようですが、それはそれ。人それぞれ事情も考え方も、チャリティの仕方も社会貢献の仕方も違うので、無闇矢鱈に詮索したり、ジャッジメントを下したりするのは止めたいものです。
以下にビデオを共有しますが、チャリティであることを念頭にご覧ください。
YouTube検索すると一緒に出てくるのですが、1984年のオリジナルバージョン。こちらは、ぴったり世代の人にとっては驚きの顔ぶれですから、バブルな当時を思い出してワクワクします。ブリティッシュ・ポップは流行ってましたからね、80年代は。