上記の写真は、アレルギーがひどかった赤ちゃんが、適切な処置を施したら、ステロイドなどのいわゆる皮膚科的治療なしで、きれいな肌を取り戻した臨床例。
先日、ハワイからロサンゼルスにいらしたイゲット千恵子さんが「ホリスティック美容」についてセミナーを行うのをお手伝いさせていただきましたが(その模様の詳細はこちらから)、その時に披露していた写真のひとつです。
実は、この写真を使った告知記事をフェイスブックの広告に使用しようとしたら、写真が過激すぎるからと、拒否されてしまいました。
そのくらい、ちょっとかわいそうなお肌の状況ですよね。
人間が、便利、きれいを追求していく過程で、軽視してしまいがちなことがありました。
それは、長期間の使用によって、身体の正常な機能が破壊されたり、処理しきれない毒性の強い成分が体内に溜まって、致命的病気を引き起こしたりする危険性です。
例えば、アルコール、ワセリン、タルカムパウダー、香料、パラペン、トリクロサン、硫酸塩。
さまざまなスキンケア商品の中に当たり前のように含まれていたりする成分から、発がん性が見つかったり、アレルギーや肌荒れを引き起こす成分ものとして、今は認識されているものがあります。
スキンケア。肌をケアし、美を演出するはずのものが、逆にそれらを損ねる結果になってしまうわけですね。
それと、人が感じにくいがために見逃してしまうのが、「経皮毒」。
人は口から入れるものは気をつけやすくても(それでも気をつけていない人が大半なわけですが)、肌から吸収される毒成分について、意識することは少ないです。
でも、もし、口に入れるよりも、何倍もの吸収率で、肌から毒成分を吸収するのが事実だとしたら、どうしますか?
実際、脇の下やあご、頭皮、額、外陰部などは、口から吸収するよりも3~13倍もの高い率で吸収されていくというのです。
さらに、口から入れたものは、デトックスする仕組みが身体にも上手に備わっていて、90%を外に出すことができるのに対し、皮膚から吸収したものは10%しか出せないというデータもあるそうです。
それって、怖くないですか?
私は、ベジタリアンまたはマクロビオティックまたはヴィーガン生活に本格的に入るのと同時期に、実はシャンプーやら顔に塗るものや石鹸やら日焼け止めやらを、一気に全部入れ替える、ということも実はしていたのです。
それは、食と健康に関する意識の変革と、実に密接につながったことだったんですね。
自然食品を扱う良心的なスーパーには、同様に、肌に良い、身体に良い、経皮毒の危険性の少ない洗剤やらシャンプーやら石鹸やらが、ちゃーんと売っていました。
なんだ、知らないのは自分だけだったのか、と拍子抜け。
世の中には、シャンプーの途中に目を開けても、全然、しみることのないシャンプーというものがあって、動物実験をする必要もないのだ、ということも、初めて知りました。
それからです。いわゆる大手ブランドが扱う、安くて、大容量で、一般のスーパーとかドラッグストアとか量販店で売っているものを買わなくなったのは。
整髪剤も自然のものを使ってたのですが、だんだんと工夫が必要な髪質に変わってきたりして(苦笑)、やはりそこは化学の力が勝つのですね。日本のすぐれたヘアワックスとか、成分が目を覆うようなものばかりなのに、ついつい頼ってしまったりします。
でも、頭皮の経皮毒吸収率があまりにもすごいので、今あるものを使い終えたら、もう止めようっと…
千恵子さんは、「健康は教養である」と言い切ります。私も、本当にそう思いますし、これって、でも、「命に関わる教養」なので、本来なら学校の科目にあるべきことだったりもするんですよね。
でもね、産業界の力はモンスターです。政治を簡単に動かしますから、そんなことは起こらないでしょう。
だから、市民が、消費者が、利用者が、自ら知識、教養という武器を身につけて、対処していかねばならないのです。
セミナー当日の模様を、始まったばかりの西海岸のライフスタイルを伝えるメディア「ウエスト・コースターズ」さんがレポートしてくださっています。
どうぞご参照ください。