最初からうまくいくことなんてない。挑戦した自分をまずはほめてあげよう

uenokitchen24

ライフコーチ/ビジネスコンサルのクライアントさんたちは、例外なく、皆、何かに挑戦して、もがいています。

その挑戦の元は、彼らの内側から生まれてくるのですが、それに火をつけて、がんばれ、がんばれ、と、励まし、お尻を叩き(言葉を用いて)、その挑戦自体が楽しくなるようにモチベーションの源をリマインドするのが、私の役割です。

それでも、うまく努力が続かなかったり、途中で諦めて方向転換をしようとしたり、落ち込んだり、皆さん、いろいろです。

そのような心の状態は、私もよく理解できます。

自分だって、敷かれたレールの上を歩くような生き方は卒業して、自分の手でコツコツと稼ぐことを始めたわけで、その過程においては、想定外のことやら、やってみたけど思ったほどの結果が生まれなかった、なんてことは日常茶飯事なわけです。

その想定外が、ときに精神的に大きなダメージを与えたりすることもあります。

期待が大きかったりすると、やはりガクンと落ちる振り幅も大きくなってしまって、しばらく動けなかったり、前向きなことを考えられなかったりするものですよね。

自分がいかに甘かったと思い知らされたり、やっぱり自分はダメなんじゃないかと資質を疑ったり。

だから、皆、そうなんだな、と思います。

でも、そこで止まってしまうか、なんとか上手に回復して、再びまた前を向いて楽しく明るく元気よく、挑戦していくか。

そこからが運命の分かれ道なのでしょう。大事なのは、「そこから」の態度、考え方、動き方なんですよね。

ちょっと落ちているクライアントさんには、「挑戦したことがすでに素晴らしいのだから」と、自分をほめてあげようよと提案します。

人からもらえなかったとしても、自分は自分に、何らかのご褒美をあげたっていいじゃないか、と。

小さな例で恐縮ですが、私は、毎週日曜日、パートナーとサンデーブランチに出かけることを、昨年から習慣とし始めました。

トップの写真も、お気に入りのウエスト・ハリウッドにある24時間営業のカフェ・バー&レストラン「キッチン24」での写真です。

ホテルに併設された場所で、テラスがとても気持ち良く。

ロサンゼルスらしい太陽を浴びて、LGBT な皆さんとともに、青空と椰子の木を眺めながらブランチをいただくのは、自分にとっては何よりの贅沢です。

でも、しばらく、こういうことを禁じている自分がいました。まだまだ、もっと成功するまでは、贅沢だから、とか(笑)。

めったに外食ということをしないので、それがひとつひとつ贅沢なんですよね(笑)。ほんとにせこい。

金額だって、たいしたことではないはずなのに、心が縮こまってしまっていて、暮らしを楽しむことが上手にできてなかったんですね。

ハワイでも、結構、そうだったなあ。いや、思えば、生まれてからずっと、そうだったかも、とか、恐ろしい事実に気づく50代なかば(笑)。

いつもいつも上ばかり見ていて、首が痛くなるほどで、だから現状になど満足できず、ほめるなんて、とんでもない。

ご褒美なんて、甘い、甘い。

そんな自分に辛く当たってばかりの半世紀を過ごしてきたようで、驚いてしまいます。

人には、ちゃんとご褒美をあげなさい、もっと自分をほめてあげようよ~と強く言いながら、自分は自分をほめてあげられていない。

そのことが、パートナーとの関係をリスクにさらしてもいたのだな、と、20年以上経ってから気づく感度の悪さ、です(涙)。

ささやかなことで、え、それがご褒美?と思われるようなことも、自分には意外に、ものすごいことだったりする。そんな例は、誰にでもあるのではないでしょうか。

(あれ、ないかな?)

私には、毎週のサンデーブランチは、結構なご褒美感覚だったりして。いかに、褒めベタか、息抜きベタかって感じです。

甘えるんじゃない、もっと頑張れ、もっと努力せよ、努力さえすれば報われる。

そうやって、子供の頃はスパルタで育てられてきた世代でもあるので、なかなか「ゆとり」を持つこととか、緩めることとかが難しいのでしょう。

なので、あえて意識して、厳しいだけじゃなくて、できたことを日々、ちゃんと認めて、ほめてあげる習慣を身につけることも大事だと思います。

でないと、次の挑戦が難しくなるからです。批判ばかりされていたら、誰だって怖くなります。

やろうとした、それだけで、まずはいいじゃん。

そのくらい、甘い基準でほめてあげてもいい。ご褒美をあげてもいいはずです。

その上で、もっと高く、もっと上に、もっと上手に、もっとすごい自分に、と、欲を出して、理想に向けて挑戦していけばいい。

挑戦しているだけで、自分はスゴイのだと思えば、その結果がどうであれ、満足した人生になっていくのではないでしょうか。

批判ばかりして、結局は何も挑戦ができなかった、次のステージに向けて努力できなかった、という後悔をするよりは、とにかくやってみた、それをほめて、満足して、充足感を持てる人生の方が、良い気がします。

アメリカの褒める教育って、本当にいいんですよ。子どもがすくすくセルフイメージ高く育ちます。

MBAの勉強をしていた時代も、ずいぶんと褒めていただいたな、有頂天にさせて、その気にさせて、おだてられて木に登ったよな、と思います。

そういうことの弊害を言う前に、多大なメリットを知るべきですね。

セルフイメージやら、セルフコンフィデンスレベルを上げていくのって、本当にたいへんなので、そもそも高く育つことができるなら、絶対にそれに越したことはないのです。

そのためにも、「褒める」は大事ですね。せめて、自分で自分を批判するのではなく、がっつりと褒めてあげましょう。