終わらせたいことがあったら、まずは始めよう。始めないから終わらない、という単純な事実

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いつかやろう、いつかやろう、と言いながら、その「いつか」がいつまでも来なくて時間ばかり過ぎていませんか?

あすなろう、あすなろう、と檜になることを憧れながら、結局はあすなろという、似て非なる木として一生を終えるのか。

どこかで一念発起して、本当に努力して、夢の「檜」に生まれ変わるのか。

なにはともあれ、「いつか」という日はいつまでも来ないので、まずは日付を決めることですよね。

夢に日付を入れましょう、とは良く言いますが、この日までに実現したいな、という「達成希望日」を決め込んでみるのもいいですが、もっと大事なのは、それに向けての努力を「いつ始めるか」という開始日を設定することの方です。

夢はなぜ実現しないのか。

それは、始めてないからだ、というケースが実は多いという話は、アメリカの自己啓発系の、あるいはリーダーシップ系の、あるいは成長支援系のブログやセミナーや講座で盛んに言われること。

夢に到達するための行動をいくつも洗い出し、それを「始める日」を決める。まずはそこからすべてが始まります。

でも、とはいえ、それが簡単にできないから、実は問題なんですよね。

始められない、にはいくつかのパターンがあったりするようです。

ライフコーチのセッションを通じて、いろいろなパターンを見せていただいていますが、中でも多いケースをいくつかまとめてみます。

1.足がすくんでしまっている

これは自分でも経験があるのですが、夢は、実現しないから、夢である、という逆説的な表現もあるくらい、本当は、何もしないでいた方がいい、と心の中で思っていたりするのです。

夢に向けて努力を始めてしまうと、「できないかもしれない」「叶わないかもしれない」「意外にたいへんな道のりが続きそう」ということが、現実のものとして見えてしまいます。

やらなければ、憧れのままでキレイに取っておけたのに、努力を始めた瞬間から、泥臭い現実、見たくない辛い現実が見えてきてしまいます。

自分には才能が足りないかもしれない。

世の中にはもっとすごい人がいっぱいいて、彼らの努力のレベルについていくなんて、とてもじゃないけれどできない。

そんなことが見えてしまいそうになって、足がすくんでしまう。

だから、始められない。

橋から遥か下の川に向けて落ちるバンジージャンプの寸前で、橋の欄干にしがみついて、怖くて怖くて足がすくんでいる状態。

もう、ここまで来ているのだから、ジャンプするしかないのですが、しがみついている以上、夢へ向けて一歩も進めていないのが、真実です。

2.何から始めればいいのかわかっていない

精神的なところ、という以前に、その前に何をしたらいいのかが見えていない場合も多いようです。

歌手になりたいです、という時に、ただカラオケで歌ってばかりいても、稼げるようにはなりませんよね。

一緒に行った誰かがたまたまレコード会社のプロデューサーでも知り合いにいて紹介してくれて、なんて偶然の展開を待っていても、現実には起こりません。

それでは、いったい、どうしたら歌手になれるのか。

その道筋を、ありとあらゆる手段を使って調べることから始めなくてはなりません。

オーディションに出るのか、デモテープを作って送るのか。

その前に、まずはボイストレーニングを受けて実力をどんどん上げるのか。

外見を磨くためにファッションコーディネーターについたり、歩き方を学んだり、あるいは演技の勉強をすることも近道のひとつになるのか。

思いつく限りのことを並べて、とにかく自分を夢へと近づける行動を始め、日々、努力を止めずに続けることですね。

ただ、問題の核心に近付かないで、周囲でぐるぐる踊ってるだけ、というケースもあるので気をつけましょう。

⇒ 参考記事 「核心の周囲で踊ってないで、輪の中に入って、さっさと火の粉を浴びてしまおう!」

3.時間が上手に作れない

食べるための仕事、家族の世話、将来に向けての勉強など、今、いろんなことで皆、忙しくて、なかなか5年後、10年後の未来のことに向けて努力をする余裕が作れない人も多いようです。

その残業、いつまで続けますか? その休日出勤、報酬もないのに、本当にやらなければいけないですか?

そんなブラックな環境なのに、いつまで我慢しますか?

食べるための手段って、本当に今の会社の、その仕事しか思いつきませんか?

多少、生活費を削ってでもいいから、もっと時間に余裕のある仕事を見つけることはできませんか?

朝、早起きが苦手だったら、会社や学校の帰りに、カフェでも1時間くらい寄り道して、耳栓して、未来に向けての勉強とかしてみてはどうでしょうか?

選択は、もっともっと他にたくさんあるのではないですか?

まずは時間を作らなければ、新しいことは始められません。無理してスキマ時間を使いこなそうとしても、すぐに限界が来ます。

人間、ロボットじゃないので、疲れたら動けないし、頭も働かないからです。単純な事実ですね。

続けられなければ、始めても意味がない。だから、最初から、始めない。え、あれ、それで良かったんでしたっけ…?

そうやって、本末転倒にならないように、まずは生活をじっくりと見直して改善することから始めましょう。

本当にやりたいことがあるならば、今の低値安定状態にサヨナラしないと、都合よく、あれもこれもと手に入れ続けることはできないですよね。

同じ低値安定でも、たっぷりと時間があって、未来に向けて努力することができるパターンを選ばないといけないはずです。

本を読む時間も自分の意志で作れないようでは、夢の実現なんて、とても無理無理、なのかもしれないです。

ここで、最終的に試されているのは、夢をかなえるための「思いの強さ」であり、「本気度」だと思っています。

始められない、時間が作れない、続かない、何をしていいかわからない…。

という状態で、簡単に留まってしまえるならば、結局、あなたの夢への思いは、その程度。

だから、引き寄せる力だって、その程度、なのかもしれません。

行動なくして、状況は変わりませんね。

さて、まずは何から変えていきましょうか。