今度の旅はカナダのバンクーバーかな。新たなハリウッドになってきているという移住人気都市

Entertainment Weekly

 毎週自宅に届くエンタメ産業界の情報誌「Entertainment Weekly」の最新号を読んでいたら、興味深い記事が載っていました。

以前はハリウッドで撮影していたTVドラマなどが、今やカナダのバンクーバーにスタジオを構え、この秋の人気番組の半数がそこで撮影されているとのこと。

今年、トヨタもロサンゼルス(トーランス市)を出て2017年までにテキサスに移動することを発表しました。土地の広い場所は、税金の優遇処置やコスト面でのサポートを武器に、大型ビジネスをどんどん誘致しています。

ビジネスもサバイバル競争ですから、総合的に環境を判断して動くべき時は動きます。生存のための当たり前の決断。センチメンタルに「地元」にこだわっている場合ではないことも多いのです。

実はハリウッドのバンクーバーへの移動は10年前から顕著になっていたようで、関連書籍も出ていました。こちら、2004年の出版です。

Dreaming in the Rain: How Vancouver Became Hollywood North by Northwest」 

同じカリフォルニア州の話ですが、シリコンバレーもどんどん物価が上がる一方で、IT産業の中にもAmazonやマイクロソフトがいるシアトルに移動するビジネスが増えていると聞きます。カリフォルニアは、魅力にあふれた州ですが、ビジネスにとってはあまりにもコストが高くつき、拠点としにくい環境ではあります。これからどうなっていくのでしょう…。

バンクーバーをベースにビジネスを展開されているヒロさんの人気ブログ「外から見た日本」でも、ちょうどバンクーバーの魅力について書かれていました。観光施設も特別なフード文化もないバンクーバーが、なぜ住んでみたい都市として世界で3番目にランクされるのか。ヒロさんなりに分析されたのが、下記の理由でした。そのまま引用させていただきます。

  • 外国人を受け入れるマインドとマルチカルチャーな都市の雰囲気
    (事実、中華系が3割近くいるともされていますし、空港近くのリッチモンドに行けば7-8割ぐらいまで増えます。)
  • 四季があり、気候の変化を感じることができること
  • 物価は人件費がかさむサービス絡み(レストランや修理、美容など)は高いですが、物品購入だけならまずまずの水準
  • 自然と環境を重視していること
  • 人々のライフがビジネス主体ではなく、せかせかしていないこと
  • 安全面は外国にしては良好 

  

うーん、なかなか良さそうな場所ですよね。中国の方々が大量に移住しています。中華料理は美味しいらしいです(笑)。今まであんまりカナダに惹かれたことはなかったのですが、そろそろバンクーバーへ行ってみなくちゃという気持ちがグングンと芽生えてきました。シアトルから車で行くこともできるので、来年、季節が良くなったら計画しようっと。その土地に40年前から目をつけて、おみやげ屋さんをオープンしていたのだから、大橋巨泉さんはスゴイですね(笑)。

Entertainment Weeklyの記事のタイトルは、ビリー・ジョエルの名曲からですね。どんな歌だったんだっけ、と歌詞を見ていたら、下記のようなフレーズがありました。18歳の春に武道館で彼のコンサートを見た時には、こんな歌詞の深い意味を感じることすらできなかったわけですが、今はグッときますね。若かりし彼のライブビデオもYouTubeにありましたので、貼り付けておきます。

♫ So many faces in and out of my life
Some will last
Some will just be now and then
Life is a series of hellos and goodbyes ♫