グランド・キャニオンからドライブすること、約2時間。GPSに導かれて突入した小さな街は、真っ赤な土色の不思議な形の山々に囲まれていました。その色、山や岩の形、そしてその近さに圧倒されます。
これかあ、セドナとは。
写真では見たことありました。ひとつひとつの岩の形も、何となくどこかで見た記憶があります。でも、それがこんなに近くに立ち並び、こんな距離感で目の前に迫り、こんな風に囲まれちゃうと、わけもなくドキドキします。
そのドキドキは、岩山の放つパワーなのか。赤い土の色のなせる錯覚なのか…。
着いたのは夕方で、運転していたので写真も撮れませんでしたが、翌朝、起きてオーク・クリーク・ビレッジのホテルを出た瞬間、下の写真の景色が目の前に現れて、再びドキドキしました。ホテルの窓からも山々の姿が見えていました。この「赤」に囲まれると、不思議にドキドキしますね。
木の下の写真は、iPhone 6 Plus で撮ったもの。ちょっと黄色っぽく撮れます。実際にはもっともっと赤い印象です。
左に見えるのがベルロック。4大ボルテックスのひとつ。ボルテックス、というのは、渦巻きということで、パワーの源泉的なことを意味した言葉だそうです。本当に目の前に迫るように岩の山々が立っているのに、写真だと遠そうに見えてちょっと残念。
下の2つの写真は、午後2時頃。SONYの高性能コンパクトデジカメで撮影しています。
下の2つの写真は、レッドロック州立公園へ行く途中の道路脇から撮ったもの。セドナの中でも、ぜひ行くべし、とおすすめする人が多いカテドラル・ロックを真ん前に見る高台のガラス張りの家、見えますか? 写真左側真ん中辺り。カテドラル・ロックは残念ながらこの時、雲の影で見えにくくなっていますが、まるで展望台かと思うくらいに、喧嘩売ってるみたいに真正面に家を建てちゃった人がいるんですね。もちろん私有地なので、近くに入ることすらできません。
この写真を撮った角度からだとカテドラルらしくは見えないのですが、きっとこの家から見ると、バッチリ見えるのでしょう。写真ではなかなか表現されないのが残念ですが、辺りは本当に真っ赤な土色。本当に奇妙ながら、砂漠のようなカサカサした乾きを感じないのも不思議。
上の家の反対側は、下のような風景で、家がずいぶんと建っています。この赤い土と岩山の風景を、日常にしたいと考えた人たちがいるのですね。眺めの良い小さい土地が売りに出されていました。興味がある方は、問い合わせてみてはいかがでしょうか(笑)。
下の写真が、レッドロック州立公園から撮ったカテドラル・ロックです。が、ちょっと角度が右からだったので、いわゆるカテドラルらしさが出ていません。もっと左から撮らないといけないんですねえ。そんなちょうど良い場所は奥まで行けばあったのかな? この日は時間もなく、これでさっぱりと諦めます。
ビジターセンターには、周辺エリアの自然について分かりやすく解説した展示があって、ずっと見ていたいほど勉強になりました。生物とか地理とか、こんな風に実体験を通じて学習すると楽しいものなんですね。高校の時、興味・関心レベルがほとんどマイナス状態で、このふたつの科目は毎回、赤点だったのです。本当に惜しい人生です…。
下の写真はまた別な場所からなのですが、再びiPhoneに戻って珍しいセルフィー(自撮り)などしてみました。髭そろうね、今度セルフィーする時は。
セドナは、どこに行ってもシニアばかり。季節柄ということもあるのでしょうか。シーズンオフに呑気に旅行してられるのは、僕のようなプー太郎かシニアってことか。
彼らの生き生きとした姿が、若返りのパワーを求めて秘密のプールに入りに集まった、映画「コクーン」のシーンに重なりました。今や古い映画の部類で知らない方も多いのかな? 心温まる大好きな映画です。1985年公開らしいので、あれからもう30年…。ずいぶんと歳を取った今、あらためて見てみたくなりました。
セドナについては、もっとちゃんと調べてから行けば良かったのかもしれませんが、知識なんてどうでも、行って感じることが大事な場所のようにも思えました。
静かな旅を目指していたので、賑やかなアップタウンではなく、15分くらい離れたオーク・クリーク・ビレッジの方に泊まって正解でした。ぜひまたゆっくり訪ねたいですね。今回は、ほんとうにさわりだけで終わり。次の機会にシニアの皆さん並みに、どっぷり浸ってエネルギーをたっぷり吸収して帰りたいと思います(笑)。
※短い中でも、いろいろしていました。実はとても面白かったジェロームの街へのドライブ、それと、手軽に楽しめたワイナリーでのワイン・テイスティングについて、またゆっくり書きます。