パートナーに、ラスベカスで、何したい?と聞いたら、ダムに行きたい、と言われました。
ラスベガスから40分弱。結構気軽に行ける距離です。砂漠のようなドライな道をぐんぐん行くと、突如現れるミード湖。
入り口付近にあるこの彫刻。羽の生えた人の形で、国旗のポールをはさんでふたつ建てられています。この人の足に触ると、Good Luck(幸運)なんだと流れているアナウンスが話していましたが、そう、ちょうど、人の顔の高さに、足がある、そんな全体のスケール感です。
ラスベガスで幸運にありつけるように、皆さん、一生懸命触っていましたが、さて、勝てたんですかね(笑)。
照りつける日差しは強力で、カメラに向かって目を開けるのはたいへんでした。気温は涼しくて22-3度程度なのに、半袖でも汗ばむくらいに暑く感じる場所。夏は軽く40度を超えますので、熱射病で工事の作業員が100人以上も亡くなった、というのもうなづけます。正確な数は誰も知らないんだよね、と、ツアーガイドさんが話しているのが聞こえました。
こんなスケールのものを造ってしまうんだから、かつてのアメリカは本当に凄かったんですね。造ろうと考える人がいたから実現したんですよね。それを支える人たちもいて、意気に燃えて、大勢の人が集まった。必要性もあったのでしょう。ここで生まれた電気は、ネバダ州はもちろん、アリゾナ州、カリフォルニア州にも送られているようです。
うちのアメリカ人は、古き良き時代に思いを馳せて誇りに思いつつ、今のアメリカのことを冷静に見つめていました。今はこんなのとても無理だろうね、と。
本当にダム見るの? 40分も運転して?と、正直、行く前は少し冷めていたのですが(笑)、行ってみたらとても良かったです。人それぞれ感じ方は違うとは思いますが、見る価値ある、と思いました。
こういう「スケール感」とかって、行ってみないと分からないですよね。ラスベガスもグランド・キャニオンもダムもセドナも、もちろん、LAもハワイも、行ってみないと、本当のところは感じ取れないものです。
今回は、それを体感できたのが、一番良かったかな。旅行は好きなのですが、人が密集する観光スポットが得意ではないのです。だけど、人が集まるには理由がある。それが腹に落ちただけ、良かったと思っています。
フーバーダムの観光客のほとんどはアメリカ人。それも自ら運転してきている人がほとんどでした。大きな駐車場もすべてがいっぱいになる感じ。中国人観光客を載せた観光バスも、何台もありました。