ライフコーチのセッションも、回を重ねるごとに、パターンが見えくるようになります。
クライアントさんが、お話することが、あれ、これ前にも誰かが言ってた、あれ、これ、どこかで聞いた。
そんな風に、既視感が出てくる。
ああ、なるほど。
人の悩み、つっかえる場所、心のブレーキというのには、なんとなく共通点があるものなんだな、ということが見えてきます。
典型的なパターンとしてあげられるのは、次の5つです。
1. 先延ばし症候群
2. 自信がない症候群
3. 揺り戻し症候群
4. 自己完結症候群
5. 詰め込み自爆症候群
以下、それぞれについて、簡単に説明していきましょう。
1.先延ばし症候群
いつかやろう、いつかできる、そう信じてはいる様子なのに、いつになっても行動に移そうとしない。
それどころか、「その、いつ、って一体、いつなんですか?」と聞いても、ものすごく先の話をしたりする。
では、その先の長い話を実現するために、今、何をしますか? というと答えられない。
結局、実行に移すことが怖い、という気持ちを、先延ばしすることで、ごまかしているに過ぎなかったりします。
2.自信がない症候群
「私、自信がないのですが、どうしたらいいでしょう?」
そういう質問、しょっちゅういただきます。
それは、独立の話だったり、自分でビジネスをすることであったり、時には離婚してひとりで暮らしていくことであったりするのですが。
いずれにしても、私の答えは決まっています。
「やらない限り、待っていても自信は出ません」
だから、やるのみ、なんですね(笑)。
3.揺り戻し症候群
ライフコーチのセッションを受けたり、セミナーや自己啓発系の本に触れたりすると、気持ちが高揚して、なんとも言えない気持ちよさがあるものです。
私はそれを「万能感」とか呼んでいます。あれもできる、これもできる、自分ってもしかしたらすごい人?って思えてワクワクしてくる。
でも、現実にやることは、地道なことの積み重ねだったり、苦手意識の高いことだったりして、ついつい億劫になってくる。
最初は頑張ってやるものの、本来の意義目的を見失い、面倒ばかりが先に立ち、止めてしまう。
すると、今度はそんな自分をごまかすために、自分に嘘をつき始めるんですね。あたかも「現状に満足しているから何もする必要はないんだ」というように。
居心地の良い前の生活、前の友だち、前の環境、前の習慣に、するするって戻っていく。
結局、何ひとつ変わらない、という結果になるというわけです。
(トップの写真のように、「Uターン禁止!」と叫びたくなります。)
4.自己完結症候群
一度、お試しセッションをしたところで、「たいへん勉強になりました! 今日の教えを活かして、自分でやってみます!」と終わる方もいます。きっと、誰かとお話したかったんでしょうね(笑)。
一度や二度、転職の面接を受けたら、相手にされなくて、「今はきっとタイミングじゃない、っていうメッセージかなと思って」と、動きを止めてしまうクライアントさんもいます。
人生に不確定要素があまりにも多過ぎて、今、ライフプランなんてとても無理。計画なんて意味がない、と何もしようとしない方もいます。
いずれも、「思考停止」状態で、もったいないなあと感じます。
もう少し貪欲に、もう少し柔軟に考えたり、動いたりできたら、可能性もグンと広がるかもしれないのになあと思うわけですね。
5.詰め込み自爆症候群
これは、3番の揺り戻しとちょっと似ていて、万能感のあまり、あれも、これも、と一気に全部をやり始めてしまって、アップアップ。
時間のやりくりや、エネルギーのやりくりもできなくて、結果、自爆。
100かゼロか、みたいな感じで、ゼロになっちゃう、という例です。
今だって、おそらく皆、忙しいわけだから、新しいことを始める前には、必ず、古い習慣を見直して、引き算をしないとなりません。
そもそもコップに水が満杯になっているのに、新たに水を足したら、あふれますよね。
簡単な事実なのに、時間とかエネルギーとか、眼に見えないもののことになると、どうしても過信してしまう傾向があるようです。
さて、典型的な問題の症候群は見えたとして、では、それぞれをどう解決していったらいいのでしょうか。
これについても、様々なサンプルを通じて、実験をしてまいりました。
またあらためて、メルマガなどを通じて、ひとつ、ひとつの症候群について、軽いケーススタディを交えながら、お話していきたいと思います。
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