ライフプランを描く上で大切なのは、自分の「ミッション」を知っていることです。
私の命は、このためにある。
私の人生は、このためにある。
私は、このために生きる。
そういう、はるか遠くにあるゴールが見えている人は、強いです。やることが変わっても、芯がぶれません。
何をやっても、結局は、そこに結びつく。だから、結果、効率も良いし、成果も出る。
もっと強いのは、そこから逆算して「今」何をやるか、が見えている人ですね。
ちょうど、ボーリングで、ボールを投げる時に、ピンももちろん見えているけれども、はるか手前のスパットに照準を合わせて投げるような感覚です。
ちょっとマニアックな表現でしょうか(笑)。
(本題と外れますが、スパットって何?という方はこちらの記事を参考にしてみてください。)
でも、自分のミッション/使命が見えている人は本当にごくごく限られています。
そもそもミッションって、どんなものか? 絶対に読んでいただきたい名著「7つの習慣」にはこんな例が掲載されています。
- 自分と自分の周りの人々を信頼する
- 助け合いの精神に日々努める
- 全ての人にやさしく礼儀正しく接し、敬意を払う
- 誰かを変えようとする前に、まず自分が変わることを肝に銘じる
- 到達できる目標を定める
- 言葉ではなく、態度で語りかける
- 小さなことでも当たり前だと思わない
- 自分より不幸な人や、
つらい日々を過ごしている人を助ける時間を作る - 他人が自分と違うことを認め、その多様性を受け入れ、
大きな利点と見る
ふむふむ、自分の信条を書き連ねたようなものなんだな、ということがお分かりいただけるかと思います。
自分が、人生において、「やること」「やらないこと」が、これによって明確になってくる感覚、わかっていただけるでしょうか。
これを文章にしても良いと思います。
形は自由です。例えば会社にも事業の意義目的(理念)があります。
有名なところでは、稲盛和夫さんの京セラのこちら。
「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に
人類、社会の進歩発展に貢献すること」
大きな会社なので、超大きな表現ですし、これをサポートするフィロソフィ、というものが、100近くあって、言語化され、それを日々、皆で学習し、血肉化をしています。
私の場合、これこそが自分のミッションだ!という閃きがありまして、何度かブログにもしています。
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それほど魂に触れる強烈な言葉なんですね、きっと。
「地球はこれ以上の成功者を必要としていない」今、地球に必要な人たちとは?
(自分がミッションだ~と思うほどに感銘した言葉ですが、実は、ダライ・ラマ氏の言葉ではなく、別な方のものと表記されている英語サイトもあります。別に、どなたのものでも構わなくて、語られていることそのものが素晴らしいと思ってはおりますが……。)
ミッションを考える時に、やはり「自分を深く知る」ことが大事です。自分だからできること。自分だから意味があること。
そういう風に考えていくと、どんどん心の芯、核に近づいていくことができるようです。
あなたが、誰よりも上手にできること。
あなたが、誰よりも得意なこと。
あなたが、何よりも好きなこと。
それって、ある意味「才能」です。
才能は、英語では、Talent(タレント)とも言いますが、Gift(ギフト)という表現もされます。
「彼は才能あるね~」という時、「He’s really gifted」と言うのです。
ギフト。
つまり、贈り物。授かりもの。
あなたの才能は、天からの授かりものなんですね。
では、何のために授かったのか?
それは、「あなたにしかできないことで、人の役に立ちなさい」っていうことだと私は思っています。
ただ、もらっといて、自分のためだけに使ったら、あるいは、まったく人の役に立てていかなかったら、それは、本当に自己中心的で強欲だってことになります。
自分なんか才能ないし、貢献なんてとても・・・と考えるのは、謙虚でいい、と思いがちですが、実は人に貢献する機会を自ら捨てているだけ、かもしれません。
そう言っている人で、「成功」してそうな人っていますでしょうか?
貢献の質x量と、成功の度合いというのは、比例するんだよ、ということも言われます。
貢献心こそが、ビジネスや人との関係づくりのベース、基本だということですね。
そのことで、あなたの「信頼残高」も増えていきます。
信頼残高が増えると、人から買っていただけます。
人から助けていただけます。持ち上げていただけます。
貯金を増やすのは、日々の貢献です。
なんでもない貢献。長い間、少しずつ、コンスタントに積み重ねていかないと、すぐには貯まりません。
あなたは何らかの「才能(ギフト)」をちゃんと与えられています。才能というと、歌とか絵とか運動とか、何かの技術とかを思い浮かべますが、そうではありません。(それもあります)
人の痛みがわかる、とか。
ごちゃごちゃになった場所を整理するのが得意、とか。
なぜか人に教えるのが得意、とか。
コツコツとした地道な努力が続けられる、とか。
それらも、おそらくは、才能です。
なぜか、子供の頃からできること。
なぜか、やってみたら、得意になったこと。
それらを見直してみて、じゃあ、それを誰の、どんなことに役立てようか。
誰の幸せのために、自分は生きようか。
そんな風に、大きな視点で考えると、ミッション/使命がうっすらと見えてきます。
人生に、一本、まっすぐ軸が通る。
そのことは、確実に人を強くするし、生きる喜びを教えてくれるでしょう。
この記事は、無料メールマガジン「未来通信」に掲載した内容をブログに転載したものです。
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