英語の引用句に、よく「Inevitable(避けがたい)」と「Optional(選択可能)」を使ったものがあります。
例えば、有名なものでいうとこれ。
Pain is inevitable, suffering is optional.
(痛みは避けがたいが、 苦しむかどうかはその人次第だ)
マラソンの練習に関して、村上春樹さんもこの言葉を使って説明されていました。
私も、筋肉痛や軽い炎症で膝の違和感など、痛みは日常的なことにもかかわらず、それを含めて「楽しんで」いたりします。
人によっては、走る、と聞いただけで、辛い、苦しい、という「苦行」になっちゃうようですが、私には苦しむという感覚は、どこにもありません。
その他に、年齢に関して、こんなのもあります。
Growing old is inevitable, growing up is optional.
(年令を重ねるのは避けがたいが、成長するかしないかは、その人次第だ。
さらには、このようなものも、よく使われるフレーズです。
Change is inevitable, progress is optional.
(変化は避けがたいが、進歩・前進するかどうかは選択次第だ。)
Conflict is inevitable, combat is optional.
(コンフリクト/見解の相違は避けがたいが、争うか/闘うかどうかは選択可能だ。)
シンプルな表現ではありますが、いろいろと考えさせられる示唆に富んでいますよね。
これらすべてに共通する、「Optional=選択可能」という考え方。
ぜひ、じっくりと考えてみたいと思います。
例えば、ものを失くしたり、無駄なお金を使うことになったとしても、それを嘆いて、愚痴って、いつまでも引きずるか、何かの「学び」とするかは、人それぞれ。
学びにならなくても、「そんな程度で済んでよかった」と気持ちをすぐに切り替えられれば、「今」この瞬間の生き方が、まったく変わってきます。
起こった事実は変えられないかもしれない。
でも、それに対処する時の気持ちや心構えは、自分で選択できる、というところがポイントですね。
起こることに、ただ無力で「反応」しているだけの人生から、自ら能動的に「選択」する人生へと、大転換するわけです。
このお話は、ハワイでメディアを経営している時に、本田直之さんが招いてくださった和田裕美さんのセミナーでたっぷりうかがうことができて、その素晴らしいお話の仕方と内容に、一気に体の芯まで染み渡ったのです。
「陽転思考」「良かった探し」など、わかりやすく説明してくださって、ハワイでも大評判でした。
しょうがないことを、しょうがない、で終わってしまうと、それは「思考停止」。
回りはどんどん進化するので、止まっていたら自然と後退します。
今のこの状況で、自分にはいったい何ができるだろう?
そう考えて、考えて、考えて。
とにかく後退しないで前に進むことが大事なんですね。
どんな状況でも、きっとできることはあるはずです。
そういう考え方、問題への取り組み方を常にしていると、それが良い「癖」となって身につきます。
慣れれば、Inevitable=避けがたいことと、Optional=選択可能なことを上手に切り分けることができるようになっていくんですね。
そして、「人生をコントロールする」感覚が生まれてくるはずです。
望ましくないことが起こっても、それは誰かのせいではなく、犠牲者にならないで、自ら道を切り拓いていけるようになったら素晴らしいですよね。
斎藤一人さんが提唱する「天国言葉と地獄言葉」は、状況を、また違った側面から見なおしてみるのにとても役立ちます。
言葉を変えれば、思考も変わります。
思考が変われば、行動も変わる。
ぜひ、こちらの記事も参考に。