何だか悩んでいて辛いなあ、と思う時に共通する、好ましくない考え方のパターンがあります。
なかなか抜け出せなくて、ぐるぐるとループにハマってしまう時って、誰にでもあったりしますよね。
そんな時に、役立つのが、この「3つのP」。
アメリカのセルフケア、セルフ・ディベロップメントの分野で、共通して語られる重要な法則です。
私自身も、この考え方に出あって以来、何か問題にぶつかると、P、P、Pと呪文のように言い聞かせたりしています(笑)。
一瞬で気持ちがすーっと軽くなったりするので、覚えておきたい考え方です。
この「3つのP」に陥ってはいけないよ、ということなので、気をつけて読んでくださいね。
1.Permanent(パーマネント=永久性)
まず最初のPは、Permanent(パーマネント)=永久というもの。
問題は一時的なことにもかかわらず、まるでずっと続いて抜け出せないかのように考えて、切り替えができない状態に陥るのは危険です。
すべての状況は流動的であって、対処や考え方、あるいは時間の経過と共に変わっていくはずなのですが、悩んでいる時や問題の渦中にいる時は、そうとは思えなかったりするのですね。
たまたまコントロールが難しい状況に陥ってしまう場合もありますが、そんな時でも、捉え方ひとつ変えるだけで、救われる、ということもあります。
問題は、必ずしも「未来永劫・永久に」続くわけではない、ということに思いを馳せて、気持ちをまずは軽くしましょう。
2.Pervasive(パーベイシブ=普遍的、全般に及ぶ)
たまたま、職場のひとりだけが問題にしていることなのに、「皆が私を問題視している」と、すぐに「皆」とか「全体」に結びつけて、問題を必要以上に大きくしてしまう考え方のことを言います。
問題の根源まで遡って、ひとつひとつの事柄を、きちんと切り離して考えていきましょう。
ひとりのお客様からのクレームが、全員にあてはまるわけでもありません(反省材料として、見なおしてみるのは良い習慣とは思います)。
ひとつのことがうまくいかないからといって、他にたくさんうまくいっていることがあったりもします。
3.Personal(パーソナル=個人的)
どんな問題が起こっても、それを「自分のせい」とか「自分だから起きた」などと考えれば、どんどん辛くなります。
自分に改善できることがあれば、素直にすればよいですが、何もかもを自分の個人的な問題であると責める必要はありません。
それが誰であっても、同じことが起きる可能性は大いにあります。
うまくいっているように見える人も、同様に、壁にぶち当たり、人とぶつかり、行き詰まり、憔悴し、悩んだりしているものです。
なぜ自分だけが……と思い悩むのは、不必要で、非生産的な時間ですね。
これらは、逆に考えていくと、とても気が楽になります。
つまり、すべての問題は、一過性のものであり、一部だけに及んでいて、自分だから起きたことではなく、誰にでもあることだ、と考えるわけです。
未来はきっとよくなる、と信じ、これもまたひとつのレッスンである、ここから何が学べるのか、と「投資」的に考えるのが最良の態度ではないでしょうか。
思いつめたような気持ちから開放されさえすれば、心がふわっと柔らかくなって、解決策や対処の方法も柔軟に思い浮かんでいくことでしょう。