やっぱり来たね、1テラバイト。ドロップボックスが競合対策で増量作戦

dropbox

最近はGoogle Driveやら何やら、クラウド型のストレージサービスにも競争が出てきたよなあ、選択がいっぱいあって、使い分けができるなあ、なんて思っていた矢先。先日も、パソコン内の断捨離のことで、こんな記事を書いたばかりでした。

そして、そんなタイミングで、やっぱり出ました。この分野でほぼ安泰か、と思われていた王者のDropboxが、ついに競合対策で有料版の容量を100GBから1TBに大増量! 月額9.99ドルという価格は据え置きなんだそうです。嬉しいですね~。

今までは、ビジネス版のアカウントを取ると、そんな容量まで増やせましたが、個人では500GBがマックス。しかも高額になっていました。

Dropbox slashes pricing and boosts storage as competition intensifies」(The Verge)

このFreakonomicsの時代。すべてのサービスは無料体験からスタートし、一度はチャージするものの、競争が激化すると、再び無料に近づいていく感覚。

この変化で、彼らが失うものは何なのでしょう。インフラ増強にはどのくらいのコストがかかるのか。もともと価格なんてたいして気にしていない満足した顧客が多かったとは思うので、もっと顧客との信頼関係、結びつきが深まって、関係は安泰になっていくように思います。でも、新しい顧客を増やすことにつながるのかどうかは分かりませんね。

いまだに存在も便利さも知らないのが、実はレイトマジョリティなのかもしれないし。

マックとかに標準でフォルダが入ってたりしたら、ずいぶんとユーザーは増えるでしょうけど、マックにはiCloudがあるから、それはないのでしょう。しばらくは。もしかしてiCloudがDropboxに委託していくようなことはあるのかもしれないけれど。今後は、ビジネス版の可能性が面白いと僕は思っていました。

前職でも、これを入れたら、少なくともデータのバックアップソリューションは必要なくなるし、共有のためのファイルサーバーだって要らなくなるし、外部とのデータのやり取りにも最高だし、と思って、導入プランを提案していました。いろいろあって実現してないし、したとしても、すべての社員が上手に使いこなせるものでもないでしょうけれどね。

何はともあれ、競争っていいですね。