日本のニュースを見ていて、2016年から8月11日が正式な祝日となること、遅ればせながら、知りました。
これ以上、まだ祝日、作っちゃうんだ!と、正直ビックリ。
海外に住んでいる日本人は、皆、同様の感想を抱くのではないでしょうか。少なくとも、アメリカにいる人たちは。
日本の方にお話すると驚くのですが、アメリカの多くの会社の場合、休日とする祝日は、だいたい年間で10日前後です。感謝祭の翌日とか含めて、やっとそれです。
日本には、赤い印の祝日だけで、すでに14日あり、8月11日を足すと15日になります。
さらに、ゴールデンウイークとか、お盆休みとか年末年始とか、祝日扱いではないのに会社がクローズするホリデーもありますね。
年末年始だけでも、5日間くらいあるのが通常だと思うので、それだけでも年間で20日間。アメリカの軽く倍です。
日本から見ると、「欧米」と一緒にする傾向がありますが、アメリカとヨーロッパでは、休み方がまるで違うんですね。
日本人は休まないからと、娯楽にお金を落として経済活性化を狙う意味もあって祝日がたくさん制定されています。
連休にすれば旅行もするだろうと、ハッピーマンデー制度で無理やり三連休を作って、休んでいいよと言われます。
赤信号、皆で渡れば……ではないですが、全員一緒に休まないと、休みにくい背景が濃厚だからでしょう。
でも、ただでさえ残業が長いのに、休みが増えたら労働時間が減って、もっと残業しないといけなくならないのかな?と、心配します。
それよりも、義理残業や、お見合い残業しないで、スパッと定時で帰れる風潮を育てることの方が正しそうです。
そのためにも、ホワイトカラーの生産性を上げるための厳しい訓練や、仕組みづくりも必要かと思います。個人の裁量をもっと上げて、責任意識を高めることも大事ですね。
私は、個人的にはあまり休みが必要ない方で、7日間、働き続けても結構、平気なんですね。
習慣の力を利用して動くと、とても楽にいろいろとできるので、逆に、軌道に乗っている習慣を崩したくない、という慣性の法則も働いているようです。
週末べったり休んでしまうと、月曜が辛い。それならいっそ、休まない方がいいんです。その代わり、ちゃんと働くことを楽しむコツも知っていて、ストレスは溜まらないのです。
今はとくに好きなことしかしていなくて、だから、休む理由も全然ありません。週末、という概念も、とっくに消えました。
一日、何時間でもずーっと働いてしまったりしますが、それも、仕事と遊びの境目が分からないからでもあります。
かといって、強制的に自分を働かせているわけではなくて、この日は午後は映画でも見に行こう、とか。
この日はパートナーと買い物に出かけよう、ビーチで長めのランニングしちゃおう。韓国スパにマッサージに行こう……。
そんなことも、日中のどこかに組み込んで、自由な一日を組み立て、早朝や夜、仕事をちょちょっとする、なんて日もあります。
9時~5時が仕事時間、と決めていないのです。
今はまだ、自分が止まると、収入も止まるので、ある程度、リズムを整えて動き続けていないとならないのですが。
その内、ちゃんと仕組み化が整ったら、この日からこの日は何もしない、と決めて休む日を自分で決める自由も膨らむでしょう。
働く自由。働く時間を選ぶ自由。休む自由。そして、休まない自由。
それらを持てることも、自分にとってはライフスタイル確立の上で、とても大事なことなのだな、と最近、感じています。
政府から決めてもらわないと休めない。そんな社会はちょっと、辛いです。
年間休日日数をもとに就職先を選ぶような人生も、正直、痛々しい気がしてしまいます。
以前、社長をしていた会社で、マネージャーになったら残業代が出ないから、早く帰らないとと言って、ぴたっと残業をしなくなった社員がいました。
アメリカ人でしたが、時間をお金に変える、という感覚が染みついていて、それはそれで、間違ってないのかもしれないけれど、部下にそれを公言してしまうところとか、他を扇動しようとしたところとか、トホホな感じでした。
案の定、同僚も部下もリスペクトを失って、彼の言うことは聞かなくなりましたね。
自分をまるで「機械」のように考えて、稼働時間イコール報酬、と時間効率で計算してしまうと、ちょっと間違った方向へ行ってしまうでしょう。
(サービス残業を奨励するブラック企業ではなかったと思います。念のため。)
何でも人任せにしていればいいというのは責任も取る必要がなくて便利ですが、犠牲にするのは、自由な選択という権利です。
自分で自分の休みを決められる自由には、責任も伴います。自己管理もしっかりできないとなりません。
それでも、そっちの方がいいなあ、と思う方は、生き方、働き方について、常識を疑って考え直す必要がありますね。
常識にとらわれない、自分だけのオリジナルなライフスタイルの実現。
ライフコーチ・セッションの大半は、望み通りのライフスタイルを実現するための試行錯誤のサポートなんですね。