7月18日(土)、東京のベルサール東京日本橋にて、160名を集めた「ハワイ移住&不動産セミナー」が開催されました。
主催は、ハワイの人気メディア「ハワイに住む」。観光向けクーポン誌の「Kau Kau」さんが満を持して出した、移住やデュアルライフを夢見る方向けの専門季刊誌です。観光でもなく、在住者でもない、その中間の層って、目には見えにくいのですが、実はたくさんいらっしゃって、観光とは違う暮らす感覚でハワイと関わりたいと願っていらっしゃいます。
今回は、日本にいるそんな方々を対象に、ハワイから駆けつけた不動産会社さん、弁護士さん、移民専門弁護士さん、ローン会社さんらが、それぞれのお立場からサービスをアピール。デュアルライフの提唱者で、年の半分はハワイに住む友人の本田直之氏と共に、1時間のトークショーを担当させていただきました。
もともと130名、と発表していた定員を大きく上回る160名の方々が駆けつけて下さり、通路や後ろの方にも臨時で椅子を入れて、超満員。ハワイはさすがに人気ありますね~。
不動産単体、ビザ関係単体での講習会ではなくて、総合的に学べる機会だし、個別相談もできるので、本当にお得な企画。
会場には、30代、40代の方々がとても多かったのと、私が普段、お話させていただく場に比べると、はるかに男性の比率が高くて新鮮でした。
後ろの方からだと、顔はもうほとんど見えませんね(笑)。
でも、話している私には、後ろの壁に沿って立って聞いている関係者さんたちが良く見えて、彼らに賛同を求めるような感じで、反応見ながら話しかけていました。
アップルストアで400人を集めてしまうほどの大人気で、トークショーはお手の物の本田直之氏。思えば、2006年、彼が移住前にリサーチで何度もハワイを訪れていた際に、お会いしたのが初めてでした。
私がAll Aboutで「ハワイで暮らす」というウェブサイトのガイドを務めていたのを読んでくださっていたのです。
その後、彼の著者仲間と共にチャリティセミナーをさせていただいたり、ヒントをもらって交流会を企画したり。彼がそのような場を最大限に利用して、アッという間にハワイにネットワークを広げて、ハワイ本まで出版されるようになるのを間近で拝見していました。
彼は、ハワイのレストラン数軒に経営参加する投資家・会社役員でもありますから、その立場から見たビジネスのリアルなお話もうかがえました。
いらした方には、本当に役に立ち、しかも刺激にあふれる言葉がいっぱい。今、「あたらしい移住」という本を仕上げている最中という彼ならではの説得力あるコメントが、たっぷりうかがえました。
この日のテーマは、主に3つ。
1.どのようにして、移住・デュアルライフを実現し、現在に至るか。2.ハワイのビジネス事情。3.ハワイの不動産事情。
司会は「KauKau]「ハワイに住む」を運営するUniValue Creationsの前田社長です。
彼とは、競合会社ではありましたが、何度も飲みに行っては情報交換しあったりしてきました。変な話、愚痴を聞いてもらって、確実にわかってもらえる数少ない存在だったかと思います。苦労していることが一緒でしたからね。
ハワイは、とても横のつながりが濃い場所でもあって、というのも、皆がご近所で働いているし、とにかくしょっちゅう会うのです。
お互い、切磋琢磨する「仲間」「同志」という存在でいることができたら最高です。程よい距離感の中で、今もずっと親しくさせて頂いている業界仲間がたくさんいるのは、幸せなことだなあと思います。そうそう、前田社長とは、トライアスロン仲間でもあります。
皆、とても真剣にお話を聞いてくださって、時折、しゃかしゃかっとメモを取る態勢に入られるので、お、今の言葉は響いたのか、と驚いたりして新鮮な感じです。普段は立って話すのですが、今回は座っていたので、逆に割りと落ち着いて話せたというか。本田氏と交代で話したから、その間、考える時間もあったってことかもしれません。
何を話したかは、会場に来た方々だけの特典なので内緒(笑)。
というか、私の場合は、ここ最近、ブログにまとめていたことを、もう少し赤裸々にお話した感じでしょうか。
強調したのは、「まずは自分で動くこと」。
本田氏も、最終的に一件の物件に決めて購入するまで、不動産を100件は見ているといいます。そのことで相場感が掴めるし、土地勘も生まれていく。
自分で見る、聞く、会う、ということが何よりも大事だし、やって何の損もないことをやらないのは、本当にもったいないこと、と力強く語っていました。
私も、1994年にはインターネットがまだ一般的ではなかったので、移住に関する情報やビザのことも、国会図書館とか日比谷図書館とかに行って調べていました。そして、移住前にはわずか8カ月ほどの間に、ハワイに4回行って、合計3週間以上は滞在したりしています。
その間に、ジャパニーズ・ビーチプレスやイーストウエストジャーナルを隅々まで読み込んで、掲載されている移民弁護士さんを訪ねて、自分の想定した移住へ向けての方法論に間違いがないかを確かめたり、家の相場を調べて借りるまでの手順や費用感を学んだり、通う学校の下見に行って申込手続きを済ませたり。
在住者のアメリカ人と暮らすことがわかっていたとしても、そこまで徹底して「自分で」動いたからこそ、不安が少なかったと言えるかと思います。
ハワイにいると(ロサンゼルスもですが)、「◯◯に騙された」という方に出会うのです。でも、良く話を聞いてみると、それって、自分がちゃんと調べてなかっただけじゃないの? ハワイ固有の事情を知らないで(調べないで)人の話を表面だけで鵜呑みにした結果ではないのですか?と言いたくなることも多いもの。
自分で何度も来て、自分で調べて、たくさんの人に会って、総合的に、かつ立体的に情報を集めていれば、望む通りの結果にはならないことはちゃんと見えたはず。そして、軌道修正も可能だった。それを一方的に誰かの責任にして「騙された」とふれ回るのは、フェアなゲームではないなあと思うこともありました。
また、編集長とかいう立場でいると、メールで「ハワイに移住したいんだけど、どうしたらいいですか?」という質問をいただいたりすることもありました。訪ねてきて、そういう切り出し方をされることも、一度や二度ではありませんでした。
いや、そのまんま、ネットで検索してみたらどうでしょう…? 知恵袋ででも聞いてみたら…? 基本的な情報など、いくらでも載っているでしょうに。
「ハワイ 移住」と検索する手間を惜しんで、人に聞いちゃおう、というところで、すでに、この方の移住はきっと実現しないんだろうなあと思ってしまうわけです。
まずはネットで調べられるだけ調べて、その後は何度もハワイに渡って、複数の専門家に会って、たくさんの住んでいる人たちに会って、その上で、総合的に判断して、「自分で決める」。そして、覚悟して決めたなら、もう人のせいにはしない。
自分で責任を取る、という姿勢がないと、移住後の生活で何度もつまづくことになる気がします。
例えば今回は、弁護士さん、移民専門弁護士さん、不動産会社さん、不動産ローンの専門家などがいらしていて、無料で個別相談ができるブースが揃っていたので、こういう場を当たり前のように利用する姿勢って、大事なんじゃないかなあと感じます。
移住やデュアルライフは、本当に人の数だけ、違うケースが存在しますからね。簡単に素人がアドバイスできることではなく、必ず複数の専門家の存在が必要です。在住の人にちょろっと聞いて、わかったような気になるのは危険ですよ、と本田氏もアドバイスされていました。
ハワイからいらしている参加者さんたち、ハワイ好きでこのような機会で良くお会いする方、あるいはハワイでたいへんお世話になって、今は日本にいる方々に一度にお会いできて、何とも懐かしい再会の場となりました。
写真左は、若手敏腕弁護士の小林剛さん。Facebookにあげたら、皆から「貫禄出たわね~」とコメントあり(笑)。交流会でもよくお姉さま方にいじられていたっけ。
真ん中は、元ソニーハワイ社長の野村さん。日本クラブという日系ビジネス団体の会長をされていた時に、私を理事に誘ってくださった恩人です。奥様もランナー仲間でした。今は日本でセカンドライフを満喫中。
やっぱりハワイと日本は深く濃くつながっているなあと感激した一日でした。
★海外移住について相談される方が増えています。総合的に人生全体を俯瞰して考えて、最も最適なライフプランを一緒にお作りしています。
★「ハワイに住む」監修の雑誌が日本で絶賛発売中です! お近くの書店にない方も、アマゾンで購入可能。Kindle版もあります!
↓ ↓ ↓