住めば都。今いる場所で、まずは幸せに気づくこと

alawairunning

ロサンゼルスに引っ越してから、よくハワイとどちらが暮らしやすいですか?と聞かれます。

あまりに漠然と聞かれると、とても答えづらいのですが、物価や選択の豊富さ、という点では、ロサンゼルスが良いです。

でも、あの独特のやわらかな風。海の色。人の暖かさ、人との距離の近さ。コンパクトにまとまった便利さ。

それは、ハワイがもちろん最高です。だから、一概に比べることなど、なかなかできません。

どこへ行っても、どこに住んでも、マイナス点を見つけることは簡単にできます。すべての場所は、光と影、その両方から成り立っているはずですからね。

でも、問題は、「しあわせ」を場所に求めるのではなく、自分の中に、すでにあることに気づくことだと思っています。

どこに行っても、しあわせ。
どこに住んでも、しあわせ。

そういう人だからこそ、そういう心の状態だからこそ、ハワイ暮らしも満喫できるはず。

私の場合、そんなことに気づくのに移住後、13~4年も、かかりました(涙笑)。

いつも、ブチブチ、文句ばかり言ってました。ないものねだりばかりして、日本はいいなあ、メインランドはいいなあ、と。

でも、ジョギングの最中に目線を上げればそこには真っ白なプルメリアが咲いていて、山の麓には、大きな虹がかかっていました。

あれ、探していたパラダイスに、自分はもうすでに、いるんじゃないか……?

気がつくと、ウクレレの音色が鳴り響き、ふわっと誰かが立ち上がって、しなやかにフラを踊ってみせてくれます。

あららら…

そっか、ここは天国なんだ。自分はすでに、ちゃんと、たどり着いていたんだ。ある瞬間、そう気づいたのです。

と、同時に、すべてに対しての感謝の念が自然に湧いてくるようになりました。「有難い」ということの真意を実感し始めます。

そういう状態になれたからこそ、逆に、ああ、もうここを出ても大丈夫。自分はいつでも帰ってこれる。

そして、いつまでも、ここは心のふるさとであり続けるだろう、と信じられるようになったのです。

このことに気づいてからは、どこに住んでも、その土地の良さを楽しんで、「住めば都」と感じられる気がしています。

まだまだ、この先、いろいろな土地に住んでみたいです。いろいろな風景を日常にして、たくさんの人生を知りたい。

住む場所に、執着がなくなると、すごく楽です。

環境が自分をしあわせにしてくれるのではない。しあわせとは「探す」のではなく、「感じる」ものであることに気づくこと。

そんな心の状態を手に入れられたら、移住やデュアルライフへの考え方も、また少し、変わってくるように思います。

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