フェイスブックでいろんな方がシェアしているこの映像は、ウクライナの「Ukraina’s Got Talent」からのシーン。Got Talentシリーズは、イギリスで始まり、その後フランチャイズでアメリカ他、58カ国に広がっています。かつてはスーザン・ボイルさんがイギリス版で登場、そして昨年、日本人ダンサーの蛯名健一さんがアメリカ版で優勝したことで日本でも知られるようになりましたね。
今回はウクライナ版。2009年の映像ですが、美しい女性がろうそくの火をゆっくりと灯し、おもむろに始めるのは、サンドアート。最初はそれが砂かどうか分からなかったのですが、徐々に見ている内にわかってきます。
英語のタイトルにサンド・アニメーションとある理由も見ている内にわかります。かつての戦争の背景を描きつつ、観客を涙に誘う8分のパフォーマンス。彼女の気迫あふれる姿にも心打たれるし、人間が指と想像力とでこんなことができてしまうんだということに素直に驚かされます。
アートは、単に美しいというだけで人の心を動かすものですが、そこに「メッセージ」が加わると、揺さぶり方が劇的に大きくなりますね。
複雑で泥沼化してきたウクライナの問題は、Naverまとめがコンパクトで見やすいようでした。