自分では事前に想定していなかったのですが、サービスを始めてみたら、ご夫婦やカップル単位でライフコーチを申し込まれる方々が頻出。
ご夫婦だったり、これから結婚を予定している婚約者だったり。
考えてみれば、そりゃそうか、という気もしないでもありません。
夫婦とは、今後の長い人生を共に歩んでいくパートナー。未来へのビジョンをすり合わせておくことは何よりも大切です。
でも、つき合いが長いほど、実は未来のことって本音で話したりしないものですよね。
籍こそ入っていませんが、私もパートナーとはすでに暮らし始めてから21年になろうとしています。
だからこそ、良く分かります(笑)。
本音トークが前提のライフコーチのセッションにふたりで申し込むなんて、我々はちょっと考えられず。
だから、驚いてしまったんですね。
でも、すごく良いと思います!
やってみて改めて思いますが、すごく良いです。
慣れ親しんだ間柄には、微妙に関係性の癖がついています。
コミュニケーションにも変な癖がついてしまい、互いの言うことを、言葉通りに聞けていない
なんてことは日常茶飯事。
説明の途中で遮ったり、反論したり。揚げ足取ったり、茶化してみたり。
真面目な話なんて、子どもの事なら別だけど、自分の夢や希望については、恥ずかしくて相談しにくかったりするものです。
だから、断片で話したり、相談せずに決めたり。悪循環なこともしてしまいがちです。
皆さん、心当たりありますよね?(笑)
アメリカ映画では良く見るシーンですが、離婚の危機でもないのに、こちらではカップルがセラピーに通うことがあるのです。
時には、結婚前に、結婚を決めるために相手を知る意味で通う場合もあるとか。
確かに、一緒に暮らし始めてみないと分からない賭けみたいな状態で結婚という重要事に突入してしまうのも、本来は不思議なことですよね。
カップルセラピーでは、中立な立場のセラピストが、ひとりずつの話を「じっくりと聴きます」。
冷静に、第三者の立場で聞いてあげることで、障壁なく素直な気持ちを話すことができます。
それを聞いている相手も、感情的にならず素直に聞くことができ、言葉がシンと胸に染みこんでくるものなのです。
今まで、いかに健全な対話ができていなかったか。そういう場になって、初めて気づくんですね。
ライフコーチセッションでも、まったく同様のことが起こります。
互いの夢や希望、価値観を引き出す質問をたくさんし、おひとりずつゆっくりお話いただくことで、互いに思わぬ発見をすることが多発します。
相手に求めることも、対面ではなく、私に向かって説明してもらうので、言いたいことがスムーズに言えて、とても便利(笑)。
私がアドバイスすることは、すでに配偶者さんが言っていることと同じだったりするのですが、耳に届いた時の聞こえ方がまったく違うようです。
「上野さんから言われると素直に聞けるんだけど…」とは、何度も聞かされたセリフです(笑)。
個人セッションにおいても、パートナーがいる場合は、必ず相方さんも何らかの形でからめていきます。
奥様がひとりで奮闘して、あれしたい、これしたいと頑張っても、家族の理解が得られなければ、何も実現してはいきません。
ご主人の場合でも同じこと。
ライフコーチなどをつけると、短期間で急速に「人間が変わったようになる」ことが多いのですが、事前にそのことを身近な方々に伝えておかないと、置いてけぼりになったようで、寂しくなるんです。
本人は意欲満々になって急にいろんな新しいことを始めたり、習慣をひとりだけで勝手に変えたりする。
すると相方さんは、「この人、どうしちゃったの? まさか浮気でも…?」とか、「私のことはもうどうでも良くなったのかしら…」とか、うがった見方をしてしまうようです。
私も、これを自分で体験してしまいまして、痛い目にあったことがあるので、クライアントさんにも厳重に、配偶者さんとの対話の重要さをお伝えしています。
何組もの事例を経て、カップルでのライフコーチングについて、多少なりともノウハウが見えました。
長い人生を共に歩むパートナーが、同じ未来を描いて協力しあえるなんて、とても素敵なことです。
互いを真に理解し合い、必要な手を差しのべ、助け合い、励まし合い、 ひとりでは絶対に到達することができなかった場所へ一緒に辿りつけたら、素晴らしいとは思いませんか?
カップルでのライフコーチの内容について、新しいまとめてみました。
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