乳がん+アトピーで苦しんだ友人が45歳で自然妊娠、そして自然療法のドクターに

sachi

30前後の時に広告代理店で数年、一緒に働いた仲間が、今、ポートランドで幸せに暮らしています。なんと45歳の時に自然妊娠して、普通に出産。旦那さんも50歳を目前にしていたので、「まさか」と2人で思っていたそうです。それから早4年半。

生まれた子どもも天使のように愛らしく育ち、お持ち帰りしたいほどでした(笑)。最近流行りの危ない人ではないので、我慢して、ちゃんと置いて帰ってきましたが…。

友人が安心して子どもを産めるような健康状態になる前、実は壮絶な時代があったのです。

ニューヨークでMBAを取り、外資系の広告代理店で実績を作り、華麗な転職を繰り返してステップアップ。すげえなあ、と、さっさとそういう上昇志向の世界から逃げ出してハワイに行ってしまった自分など感心しちゃうのですが、数年後、彼女は無茶をしたことのツケを思い知るようになります。

健康だけが自慢だったから、徹夜で期限に間に合わせたり、食事も食べずにぶっ通しで仕事をしたり、若いと体力もあるし回復も早いから出来ちゃうわけです。

そんな無茶を続けていたら、30代にさしかかった頃から体調不良に見舞われました。まず32歳の若さで乳がんに。「私をもっと労ってくださあ〜い!」という身体からの懇願だったのでしょう。(ブログより抜粋

しかし彼女は仕事が大好き。再び復帰してバリバリ働いていたら皮膚に異常が。

今度は湿疹が悪化し始めます。最初は髪の生え際辺りにある程度だったのに、皮膚科医に行っては処方されるステロイド剤で抑えるという安易な応急処置を繰り返していたら、いつの間にか全身に湿疹が広がっていました。毎晩、顔、頭皮、体全身にステロイド剤を塗るのが日課だったのだから、今から考えれば恐ろしい話です。

とうとう塗り薬では抑えられなくなると今度は飲み薬を処方され、「生まれつきのアトピーだから一生薬でコントロールするしかない」と宣言されました。

一生、薬でコントロールし続けるしかない。そんな話、どこかおかしいですよね。でも、それが今の西洋医学の限界。お医者さんも悪気などなくて、本気でそう信じているわけです。だからより怖い。

恐怖を感じてやっと目が覚めました。この医療は間違っている!治ると言われて処方された薬を使い続けたら、みるみるうちに薬漬けになった挙げ句、一生治らないとはどういうことか。「絶対に治ってみせる!」 健康回復への挑戦の始まりです。

ステロイド剤が日課だったわけですから、離脱は壮絶でした。体中から血とリンパ液が滲みだし、横たわって息をするだけがやっとの生活が何ヶ月も続きました。

ところが、あるところまで衰弱すると弱り切った身体が、少しずつ少しずつ回復に向かい始めたのです。自己治癒力を実感した瞬間です。

その後、彼女は一大決心をして、自らが自然療法のナチュロパシーのドクターになる計画を実行に移します。カリフォルニアとオレゴンで学位を取得している最中に出会ったアメリカ人の旦那様と結婚、そして出産ということになったわけです。

彼女のストーリーの全体は、こちらのブログでご覧いただけます。これからどんどん更新していく、と宣言していましたが、さて、それはどうだろう…(苦笑)。頑張りすぎないで、ゆったりやりなね。

こちらが彼女のホームページ

今ではアトピーもほぼ完治して、毎日元気に暮らしています。食生活は僕と一緒。オーガニックでヴィーガン中心。肌に触れるものも自然のものを選んでいます。子育てのためにドクター活動も限定しているとか。おかげで滞在中はずっと遊んでもらえて嬉しかったです。

自然治癒力をきちんと医学の面から研究し、西洋医学のメリットと合体させながら代替治療を行う医師の存在意義は、これからどんどん高まっていくばかりでしょう。意識の高いポートランドなど、活躍の舞台としてはまさに最適の場ですね。

子どもなんてまさか、と思っていた49歳と45歳の夫婦に生まれたハーフの女の子。幸せを約束されて生まれてきた子 “Sachi”。ベランベランのネイティブ英語でノンストップで話しかけてくるのが可愛くて、ほんと、帰りたくなかったな。

sachi and nishiwaki

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