父からのメール。親戚が次々、病気になっている様子。両親そろって9人兄妹

旅の途中に父親から携帯メールが届きました。スマホなど初めから諦めて使おうともせず。iPadを買ってあげたのに、半年、一度も使わなかったから返してもらって売っちゃいました。スカイプできたらいいだろうに、と勝手に思ってたのですが、ま、孫でもいれば別なんでしょうけど、50過ぎた息子相手に、そこまでのモチベーションの高まりはなかったんですね、きっと(苦笑)。

以前はワープロとか一生懸命やっていて、タイプはできる人なのに、もったいないなあと思いつつ、教えた時のボー然とする感じから、「無理かも…」とは思っていたのでした。いっぱい写真がついた高価なマニュアル本も買ってあげたのにな…。

さて、いつもはとりとめのない「元気でやってますか?」的なメールなのですが、今回は何だか少し内容が違いました。

暑くて1時間くらい裸で窓を開けたまま昼寝したら風邪を引いてしまい、下痢が止まらず思わず駆け込んだ医院で点滴を受けたとか、母親が5年前の抗癌剤が原因で全身がしびれて動けず辛いとか、叔父が倒れて検査入院中だとか、病気の話題がてんこ盛り…。

点滴したとは言っても下痢で脱水症状になっただけみたいで、それほど大げさなことではなさそうだし、母の件はもうずっと続いていて、とくに今始まったことじゃないし。なんか暑さで気が弱ってるんでしょうかね。「病は気からなんだからさ」と、この数年で何十回、言ったか分からないくらいなんだけど、会えばいつも病気の話ばかりです。

まあ叔父のことは心配ですね。子供の頃は本当に良くおじゃまして遊んでいただきました。もう30年は会ってないとは思うので、今、どんなご様子なのか、想像もできないですが。

久しぶりのメールでこれか…と思うのですが、まあメールを打つ元気があるだけ良いということで、明るめに返事を返しました。今、ポートランドに来てるんだ~なんて呑気に。

すると翌日、またメールが来て、今度は別な叔父が大腸がんと判明してうんぬん、という新たなニュースが書き添えられていました。あちゃー、皆さん、本当にそういうお年頃なんですね…。うーむ。

何となく我が道を行くっぽい僕の様子からは想像できないかもしれないのですが、実は母も父も、それぞれが9人兄妹の下から3番目で、実は超大家族の一員なのです。2人の兄妹を足すと18人。それはつまり僕の叔父、叔母にあたります。そして、彼らがそれぞれに結婚して伴侶がいたとすると、さらに倍で36人…。

その子どもたちはすべて僕の従兄弟になりますよね。いったい何人いるんだろう。見当もつきません。従兄弟の中には、叔父・叔母と言った方が良い年齢の方々も多いし、家系図でも書いて整理しないと、誰が叔父で、誰が従兄弟でって、わかりにくいくらい。子供の頃は、夏祭りに行くと小さい方だから、からかいの対象にされて嫌だったなあ…とか変なことを思い出した(笑)。

でもね、やっぱりファミリーはファミリー。温かくて、無条件に安心させてもらえて、ある時点までは親戚の集まりも大好きだったかもしれません。大人になるに連れ、いろいろと触れてほしくないことも増えるわけですが、親戚って遠慮がないじゃないですか。だからもう大広間で宴会みたいな感じの中で酔っ払った叔父さん、叔母さんから「お前、彼女はできたのか?」とか聞かれるのが辛くて、行かなくなったんだと思います。

 両親ともに末っ子に近かったわけだから、彼らの両親、つまり僕の祖父母というのは、どちらの方ももうずいぶん前に亡くなっています。ファミリーツリーも、父や母の兄妹を軸にしたものだから、その下の従兄弟たち同士の結びつきというのは、とくにないんですよね。何となくお互い成長すると恥ずかしくて会わなくなったし。あんなに休みごとに遊んでいたのに、不思議なものです。

今度、親戚たちと会うのは、近かった親戚のお葬式、ってことなのかな…とふと現実に返って真顔になってしまいますね。

実は最近、国内旅行に行く時でも、いつもパスポートとグリーンカード持参で行くんですよね。いざということがあった時には、そこから真っ直ぐ日本に帰れるようにと。心の準備、ちゃんとしています。