歳を取ったら友だちとシェアハウスしたい。米TVコメディ「ゴールデン・ガールズ」な暮らし

日本では多分まったく知られてないけれど、アメリカでは誰もが知っている名作コメディドラマの「ゴールデン・ガールズ」。1985年から7シーズン放映された人気シリーズで、上記の写真の4人がひとつの家をシェアして住んで繰り広げるドラマを描いたもの。2人は親子。あとの2人は、親子の子供の方の親友。

今で言うシェアハウス、という感覚ですね。

ドラマの内容は意外にも深くて、老いていく自分たちの周辺で起こるさまざまな出来事から、実にいろんなことを考えさせてくれます。

ケーブルテレビでしょっちゅうやっているのですが、たまたまファンだった相方が良く見ていたので、自分もはまってしまいました。

最近はまったく見ていないのに、なぜ突然思い出したかというと、最近個人セッションをした方が、将来はこんな風に暮らそうねって友だちと誓い合ってるんですって言ったから。

シングルマザーの彼女は、子どもがもうすぐ巣立ってしまうことも知っている。今さら結婚なんてちょっと現実に考えにくい。(と、言いながら、『ライトハウス』に私がまとめた「恋活大作戦」とか必死に読んだらしいのですが・笑。) となったら、やっぱり最後は友だちだ、と。

助け合い、勇気づけ合い、学び合い、刺激し合い、そして大いに遊ぶ。

そうやって有意義でWorry Freeの(心配のない)老後を過ごせたらいいよね、って話しているんだそうです。

ああ、それいいなあ…と僕も思いました。そして思った自分に、ビックリしました。シェアハウスだなんて、昔はどんなに強制されても考えもしなかったはずだけど、今はずいぶんと人との距離感については違う感覚を持てるようになったようです。20年もパートナーと暮らしたからでしょうか。付いたり、離れたり、という距離のとり方が多少は上手になったのかもしれませんし、単に鈍感になってきただけかもしれません。

大人になれば、ある時はひとりでいたいのも理解してもらえる。皆、そういう瞬間があるってことも分かる。食べたいものを食べたいし、見たいものを見たい。それはわがままじゃなくて、人それぞれの個性や好みがあるのは当たり前のこと。

それを尊重して、必要な時に必要なだけの距離を置ける間柄こそ、成熟した大人の人間関係なわけですからね。

8月にハワイで2週間過ごすのは、実はそんなシェアハウスのひと部屋。どんな暮らしになるのか、今からちょっとドキドキ。楽しみです。

下は番組のテーマ曲。毎回、これでスタートします。

♫ Thank you for being a friend
Traveled ‘round the world and back again
Your heart is true, you’re a pal and a confidant.

And if you threw a party
Invited everyone you knew
You would see the biggest gift would be from me
And the card attached would say thank you for being a friend. ♫

あ、思い出した。

現代版ゴールデン・ガールズと言うべきドラマが今、またやっているのでした。「Hot in Cleveland」。ゴールデン・ガールズにも出ていたベティ・ホワイトが今度は一番年長の役をしています。こちらも、ネットワーク局のドラマの何倍も面白い良い作品です。