9年前に、会社のロゴ制作+すべてのデザインアイデンティティを依頼したことから親しくさせていただいていたハワイで最も有名なデザインオフィス「クラレンス・リー」さん。
伝説のデザイナーの後を受けて、新世代の社長になられた大阪出身のクニ山本氏に、素晴らしい作品を作っていただいた感激を、昨日のことのようによく覚えています。
そして先月、晴れて自分の会社を作ったので、分不相応も甚だしいのですが、他のデザイナーさんにお願いするのは余計におかしなこととも思え、思い切ってクニさんにお願いした次第です。
今回はデザインだけお願いして、印刷は自分でウェブサービスからオーダーするやり方を取らせていただきました。
デザインができあがったのが10日ほど前。
紙の指定なども一緒にインストラクションに含まれていたので、その通りに発注。
使ったサービスは、以前にも紹介したことのある、「Moo.com」です。
デザイン性に優れた質の高い名刺を作ってくれます。
⇒「Moo.com」で名刺を作ってみた。ウェブの名刺サービスも多様化してきたなあ
本日、届きました~。
クニさんの指定でラグジュアリー仕様を選んだところ、箱からしてリボンに封印がされているという凝りよう(トップ画像)。
おもむろにリボンを外してフタを開けると、出てきました。新しい名刺!
何がどうラグジュアリーかというと、厚みがあって、斜めカットされて、そこに縁取りも入っているのですね。
横からよーく見ないと分からないのですが、名刺入れにいっぱい入る厚みではなくて、普通の名刺の「3倍の厚さ」が自慢です(笑)。
その厚さや形が実用的か?と言われると、世間一般の実用的という意味からは外れますが、「機能的か」という意味では、十分にイエスです。
別に毎日出歩いて配り歩く仕事でもないので、イメージと意味が最も大事。
だからこそ、誰にでも頼むわけにいかなくて、その「意味」を考えてくれる人でないと託せなかったのです。
自分の想像力なんて、たかが知れています。
ウェブサービスにあるテンプレートから選んで、去年は3種類ほど作ったのですが、それらは、どこかなんだか、自分じゃない借り物の名刺な気がして仕方ありませんでした。
だからクニさんには自由に発想してもらって、客観的に見た自分、まるで予想もしてないイメージを形にしてもらいたかった。
そして、見事に想像することもできなかったデザインが仕上がりました。
クニさんがモチーフとして表現してくれたのは、僕自身がライフコーチについた時の体験を語った、この言葉。
「自分の中にあるネガティブな思考パターンを、ライフコーチは敏感にとらえて、“オセロ”のようにひっくり返す役割をしてくれる。
これにより心のブレーキがとれ、自らの無限の可能性に目覚めるボジティブな思考パターンに変えてくれる。」
ご覧の通り、正方形の名刺は、オセロの盤面のようになっています。
表は白に黒。裏は黒に白。
名刺を出した時に、「ライフコーチ」という言葉が目に飛び込んできて、さらにこのモチーフをネタに、ライフコーチの役割についても会話が始められるように、という意図です。
名刺の機能を十分に理解した方のデザインですよね。
これが、「機能的」だと言った理由です。
マス目になっているのは盤面だからなのですが、これは実は「原稿用紙」もイメージしているのだそうです。
確かにそう言われると、完全にそう見えます。
以下、クニさんの言葉。
同時に、表面(文字入り面)は、「上野ハジメ」「ライフコーチ」を日本語で大きくマス目に入れることで、原稿用紙に書いた文字のように感じさせ、物書きの活動も表現しています。
子どもの頃から憧れてきた「書く」という仕事。
キャリアのどの段階を切り取っても、自分はやっぱり書くことで人から認められ、自分を表現し、生きながらえてきたのだと実感しています。
そこか~と、心のど真ん中にズドンと響きまして、「さすが~」と唸ってしまいました。
クニちゃんに頼んで良かった~。
上の写真では、電話番号を一部、消しています。
電話、苦手です(笑)。
出ないことが多いのでメールかメッセージで連絡ください。あ、じゃあ、最初から入れるなってことか…。
次回の増し刷りでは外しちゃうかも。
会社名は、ひっそり裏面に入っているだけです。
もともと、差し出すお相手は、日本語ができる方、という想定なので、名前と職業を表現することに専念した名刺になっています。
さてさて、この名刺を持って、どこに営業に行こうかな。
はじめて会う方々のリアクションが楽しみです!
★クラレンス・リー・デザインがスタートしたハワイを盛り上げる社会活動「111ハワイプロジェクト」もぜひ応援してくださいね。