ある日、郵便受けを開けると「Robert Redford」さんから封筒が届いていました。↑↑名前だけで住所はなし。
これって、俳優で映画監督のロバート・レッドフォードのこと?と疑心暗鬼で開けましたが、中身にはその手がかりはなくて、逆に「わかれよ、それだけで」って言われてる気がしました。手紙の最後にはサインもありますが、それが彼の本物のサインなのかなんてわかるわけもなく。
内容はアラスカで計画されている新しい鉱山開発プロジェクト「ペブルマイン」への反対表明。賛同の署名と寄付金のお願いです。
本当にあのロバート・レッドフォードがこういうことしてるの?と気になってウェブでチェックしたら、ちゃんと彼のビデオメッセージが掲載されていてホッとした次第。この反対している環境団体をスポークスパーソンとして支援しているようです。一瞬、詐欺とか思っちゃいますよね。
新しい資源の宝庫を開拓したい国と環境団体の対立
シェールガスの例を見るまでもなく、新しいエネルギーやミネラル資源が掘り起こされると、今より輸入に頼らなくて済むようになるし、アラブ諸国を初めとする世界の資源国との均衡も取りやすくなる。場合によっては資源国として輸出することもできるかもしれない。国としてはやりたいんでしょうね。
しかし、新たな超大規模発掘ということになると、今ある環境を著しく破壊することになります。シェールガスやオイルの開発については、映画「プロミスト・ランド」が描き出していました。日本では今年8月に上映のようですが、良い映画なので、ぜひご覧いただきたいです。
名声をGood Causeに利用するハリウッド流の社会貢献
アメリカで成功する条件のひとつって決められているのではないかと思うくらい、有名な人、経済的に余裕のある人は必ず何らかのチャリティ活動に関わっているようです。
彼ら自身が寄付をするのはもちろんのこと、一般人がどんなに頑張っても集められない注目度合いを集めることができる、というところにセレブの価値はあります。
ツイッターのフォロワーが何十万人もいたり、いつもメディアが追っかけてくれたりする人は、宣伝にお金を使う必要がない。成功した彼らが手に入れたその「影響力」を、世のため、人のために使っていますか?ということは、アメリカ社会でいつも試されているような気がします。
強制されているのではなく、それが社会に根づいてカルチャーになっていて、当たり前のようにやっている自然さが見られる。もちろん、すでにブランド化されていて、それをもっと強化していきたい彼らにとっての「Win」もあるわけで、そこはWin-Winには違いないのですが、でなければ継続もしないよね、という意味において、悪いことではないはずです。
お金だけ出して何もしないのではなく、賛同した主張、あるいは自らが発起人となって解決していきたい何らかの課題に対して、彼らは実際に身体を動かしてリーダーシップも発揮します。お金持ちになればなるほど、有名になればなるほど、ソーシャルな場でリスペクトされる人物であることが要求される社会でもあるんですね。
ロバート・レッドフォードさんの名前のお陰で、こうやって僕なんかも日本語で彼の支持する環境団体のプロジェクトについて、エントリを書いたりしているわけですからね。その影響力の大きさって、もの凄いものがあります。
「2013年、最もチャリティに貢献したセレブ、トップ25」という記事を見つけました。おお、なるほど~という名前がズラリです。
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