これが足りない、あれが足りない。
もっとこうだったら、もっとああだったら。
我々は皆、ないものねだり。
欠けてる部分にだけ目が行って、
今あるものへの価値も感謝も、忘れがちです。
40代以上のクライアントさんがマジョリティなわけですが、
彼らも、「ないない病」にかかっているケースが多い。
やるべきこと、というのを義務として捉えているから、
やってきたこと、を、成果や収穫として認識できていない。
すべてが「できて当たり前」になってしまっていて、
だから、自分には何も特別なものはない、と思ってしまっている…
すると、未来に自信が持てないし、
こんな自分に何ができると言うの?と、途方に暮れていたりもするのです。
でも、40代以上ということは、新卒から数えても、
キャリア20年超え!
そんだけ長いこと働いてきた人が、何もないなんて大ウソです。
私は主婦で、子育てしかしてなくて、という人だって、
それ自体が「経験」「体験」なのだから、
そこからの学びがいっぱいあったはず。
自分を卑下して、良いことなんか何もない。
やってきたことを棚卸しすると、ちゃんと皆さん何か出てきます。
自分では、価値を認めていないだけで、
実は、ちゃんとある。
生きてるだけで、学びってたくさんあるものなんですよね〜。
ただ、もちろん、その学びとやらが、生っぽすぎて、
原材料過ぎて、料理になっていない場合はある。
すると、人にはなかなか美味しそうに見えないし、
自分も、人に出すのは恥ずかしい。
自分の中にあるものを思い出して引っ張り出し、
人がほしがる形に切り、色をつけ、匂いをつけ、味をつけ、
思わず手に取りたくなるパッケージに入れる。
すると、ちゃんとした「売り物」に化けていくわけです。
あなたはすでに「持っている」。
コーチングのプロセスは、それを思い出す儀式です。
あなたには見えないものが、私にはちゃんと見えます。
私に見えない私の価値を、クライアントはちゃんと見つけてくれた。
私にできる、せめてもの感謝のお返しは、
あなたの価値を見つけて、形にして、
あなた自身にまず、その輝きを見せてあげること。
月は、満ちて、欠けて、一日たりとも同じ形はないわけですが、
どこにどうスポットライトが当たるかで、見え方が変化します。
でも、まあるい月は、いつでもそこにある。
私たちも、私たちがすでに持っている存在価値を、
思い出せばいいだけなんですね。
謙虚と卑下との差は紙一重。
ないない病にかかったら、これ読んで自分の価値を見直してください。
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