怖れではなく希望を与える人になろう

ハロウインの飾り付けが始まっています

子どもの多いコミュニティに住んでいるので、

アメリカの年中行事はきっちりやる家が多いようです。

ロサンゼルスの都会のど真ん中に住んでいたときは、

皆、その辺、ドライだった気がしますけど、

ここにいると、季節の変化を庭の飾り付けで知ったりすることもあり。

今は日の出が7時過ぎでして、6時半頃、散歩に出ると、まだ暗い。

そんな中に、こんな飾り付けが出てくると、

犬がビックリ、静寂の中で吠えまくるので、汗かきます(笑)。

怖れのために生きていないか?

この時期は、TVや映画でも、恐怖ものが定番になっていますが、

スリルって、適度にあるとレクリエーションになるんですよね。

でも、すべての行動規範が「怖れ」になってしまうのは、困りもの。

この世には、愛と怖れという、背中合わせの2つのエネルギーがあって、

何かを追い求めるにしても、その発端が、

「愛」なのか、「怖れ」なのかによって、

プロセスも結果も、まったく違うものになってしまうようです。

何より、楽しさが違う。

老後が不安、どうしよう、という気持ちで貯金するより、

お金大好き〜って、お金や豊かさへの愛をいっぱいにふくらませて

好きなことにどんどん使う人の方が、

結果的に「裕福な思い」で暮らしていたりします。

そんなことを、本田健さんも、初の海外出版作「ハッピーマネー」でおっしゃっています。


(↑ これは日本語版です。)

脅迫されて生きてきた過去から卒業

子どもの頃も、そして今も、

私たちは、常に脅迫されながら生きているようなところがあります。

宿題やらないと、たいへんだよ。

いい大学入らないと生きていけないよ。

2000万円貯めないと老後が不安だよ(笑)。

気づくと、我々自身も「怖れ言葉」で人に接してしまうことがある。

私も、そうです。

今のうちに何とかしないと、未来がたいへんだよ、とか、

そんな態度じゃ、人生、好転していかないよ、とか、

良かれ、と思う心が、危機感を煽る形となって、

つい「怖れ」が前面に出た言葉を発してしまう。

その根っこは、ちゃんと愛情なんだけれどね。

その真の意図を理解してくれてる人には良いけれど、

そうでないときには、あんまりその方法論は使わない方がいい。

ましてや自分には決して使ってはいけません。

今のままの自分じゃダメになるから、ムチを打つ。

がんばって、がんばって、

いつしか心身を壊してしまったりもする。

今のままじゃ未来が心配だから、不安だから、

今のうちになんとかしないと、と危機感からかきたてようとしても、

すべてが苦行に見えて、楽しくないし、やる気も出ない。

今が楽しくなければ、ウソ

人生って、「今」この瞬間、なわけです。

未来のいつか、じゃなくて、今。

だから、今が楽しくなくっちゃ、ウソじゃないですか。

その今を台無しにするような「怖れ」は、やっぱダメなんですよ、きっと。

じゃあ、愛って何よ、ということの答えとして、

本田健さんは、こんなヒントを投げかけています。

どんなことがあっても感謝の言葉を口にしましょう。

今あるものに、感謝して、有り難い、有り難い、とつぶやく。

すると、嬉しいとか、楽しいとか、愛してるとか、許しとか、

深く温かい気持ちがこみ上げてくるものです。

楽しいから、やる。

ワクワクするから、結果はどうでも、やってみる。

そうやって、素直な欲望に従ってみるのが、「愛」。

すでに、ある、が前提になっていると、

恐れが入るスキがなく、常に満たされた気持ちで過ごせるものなんですね。

不安を煽るのは罪

怖れは、不安をあおります。

愚痴も怒りも不満も妬みも怒りも恨みも悲しみも、

皆、怖れからくるものだったりしますよね。

結局、苦しむのは自分なんです。

だから、自分のバケツをいったんカラにして「怖れ」を捨て、

空いた隙間を、愛で満たしていきましょう。

満たして、満たして、こぼれ、あふれた愛が、人に伝わり、

「あなたの世界」を、愛に満ちたものにしてくれます。

希望に満ちた世界は、あなたが自分で創れるのです。

お金だけじゃなく、人生全般、そうなんですよね。

そんなことを教えてくれる、素敵な一冊です。