3月28日が会社生活最後の日で、その翌日から数えるともう2週間なのですが、これまでの「実働日」をベースに考えると、ちょうど10日。
こんなことができたらいいな、ああだったらいいな、と思っていたことがたくさんあったわけですが、実際に現実になってみると、今までの習慣をグイッと変えていくのは想像以上に難しく、まだまだ試行錯誤の真っ只中です。
ちょうどキリが良い所で、 10個ほど自覚している変化や戸惑いについてまとめてみました。
1.曜日の感覚がなくなった
今日は何曜日だっけ?とふとパソコンを見て確かめてしまうことがあります。以前は月曜は朝会があり経営会議があり、火曜はマネージャー会議があり、水曜は勉強会や部会があり…と、何曜日に何をするがひじょうに明確でした。毎日の予定があるので、常にカレンダーとにらめっこ。
さらに「週末」という感覚があったので(今もまだ残っていますが)、5日働いて2日休む、がリズムとして刻まれていました。今はまだ新しいパターン作りの途中で、特別定まった決まりがなく、今日が何日で何曜日か、ということを忘れそうになります。だからと言ってとくに不便はありません。曜日なんて、もともとその程度の意味しかない、ということなんですね。
2.毎日働くようになった
週末というものがないので、土日もやるべきことがあれば関係なく机に向かうし、メールもするし、という生活になりました。きちんと稼げるようになればまた違うのでしょうが、今はまだ準備の準備段階で、やることがあふれかえっています。そんな中に締め切り仕事も紛れ込んでくるので、休んでいる場合じゃないのですね。
でもこれも望んでなったことなので、もちろん嫌なわけではないです。そこの割り切りは最初からできている、ということでしょうか。多分、会社で雇われて働いていると、月~金の就業時間以外で働くことは「サービス」であって、ともすれば「損」とする意識が働きがちなのでしょう。長いこと一番上の立場でいたので、幸いそういう感覚はとても薄かったのですが、でも休日にどっぷり仕事をすると、気持ちがマイッたことは覚えています。
3.毎日、遊ぶようにもなった
とは言っても、せっかくのフリーランスなのだから、あんまり仕事ばっかしててもなあ、と思って、友人と長めのランチをしたりしています。先の日曜から月曜にかけては20数年来の友達が遊びに来てくれたので、仕事のことは一切考えずリラックスして楽しみました。
あと、会社を辞める前に、辞めた時の自分へのお祝いにと思って、「水曜日の昼間」のミュージカルチケットを購入してありました。そういうことが平気でできるライフスタイルを手に入れるのだ、という目論見が現実になったことを祝うつもりだったのですが、実際には締め切り仕事を抱えていたので、こんな時においおい…と困惑しながら行ってきました。(幸い、ミュージカル自体は素晴らしいクオリティで感動して帰ってこれたから良かったのですが。)
自分できちんと時間を区切ってリラックスできる時間を持たないと、本当に際限なく仕事をしてしまうので、長期的には、心身の健康のために気をつけないといけないとは思っています。
4.メールがほとんど来なくなった
これは少し驚きの事実だったのですが、自分のところに来るメールというのは、かつては仕事のメールが7割。パーソナルなメールが3割。本数は数えたことがありませんが、3年間でグーグルさんがGoogle Appsの無料ユーザーにくれる15GBの内、80%程度を消費していたので、相当量なのかもしれません。
パーソナルなメールというのは、購読しているメールニュースとかばかりで、別に友人からバンバン舞い込んでくるわけではありません。彼らはどちらかというと最近はフェイスブックからメッセージを送ってくるので、実際メールはどんどん使われなくなっています。
今回、以前の仕事アドレスにメールが届いたら転送されてくる設定になっているのですが、実際のところ、初日からほとんど来ませんでした。退社したことを知らない方から1通。連絡先が分からなくて、ダメ元で送ってきた方が1名。それだけ。あとはスタッフからの激励メッセージが数通(ありがとう!)。
私は管理業務をメインにしていたこともあって、日々のメールのほとんどは社員やパートナーさんたちからのものでした。グループメールが回ってくるのをさらっと読みながら、会社で何が起こっているのかを俯瞰して見ているのが役割でもありました。
メールが劇的に少なくなって実に快適そのもの。図らずもメールボックスが断捨離された状態で、心にも余裕が生まれます。この状態がどのくらい続くのかまだわかりませんが、しばらくエンジョイしていたいですね。
5.声が出なくなった
これは驚きました(笑)。最終出社日以降の3日間、オフィス環境を家に作らねば、と片付けしたり、買い物したりでひとりで過ごしていたので、気づけば誰とも会話をしていませんでした。私の電話はまったく鳴らないので(鳴っても出なかったり…)、声を出すということをしばらくしていなかったようです。
火曜日にランチの約束があって部屋を出た時に管理人と会って「Hi」と挨拶しようとしたのに、喉が閉じてしまっているようで思うように声が出ません…(汗)。ランチまでにちゃんと発声練習しないとと思って、10分ちょっとの車の中で必死に歌を歌っていました。もともと普段から口数が多い方ではないのですが、ここまで声を使わないのはやや異常、と気づいた貴重な体験。
快適だし、あんまりひとりで寂しいとか感じない性質なので、意識しないでいると、ずっと家に閉じこもっていっちゃうんですよね。どこまで引きこもり性やねん、と我ながら思います。それ以来、車に乗る度に大声を出したり、発生練習らしきものをしたりして、喉が塞がらないように調整しています。
⇒ 後編に続きます。