(6月上旬、日本出張中のメルマガより)
昨日は、クライアントさんがアレンジくださったプライベートな集まりがありまして、
そこで素敵な女性たちを前に、LGBTについてお話ししてきました。
というか、本当のテーマは、
性差別や女性のエンパワメント。
アメリカには、プロテクテッドグループというのがありまして、
マイノリティが手厚く「保護されている」のですよね。
私も、ゲイで国籍日本でアジア人でと、
複数のカテゴリに属しますので、なんだかオトクな気分?(笑)
社長時代に、盛んに人材採用でもトレーニングを受けました。
人事と法律が、密接に関連してまして、とくに「差別」にセンシティブにならないと、危なっかしいことになるわけです。
ハワイもしっかりしていたけれど、カリフォルニア州はもっと従業員よりで厳しくて、
中には、訴訟を狙いにひっかけ面接してくる人もいるとかで、
「上野社長、とくに
40過ぎの女性には気をつけてください。」
なーんてアドバイスもされていたほどです(笑)。
失礼ね~って言われそうですが、現実に、年齢を理由に採用されなかった!
と訴える人たちが多いらしく。
アメリカの場合も、やはり40歳過ぎで、女性だと、二重に差別をされるケースが多い、
という現実を反映した法律になっているんですよね。
ほんと、どこも一緒ですね~。
だから、アメリカの応募書類には、年齢を想像させる箇所すらないし、
それに関連することなど、一切、聞いたらタブー。
そんなの聞こうものなら、ごきぶりホイホイのように、
自らワナに引っかかりに行くようなものなんです。
まあ、そもそも我々は、性別や年齢で区切れるほどの、贅沢な応募者数もなく(悲)
実際、40以上、50以上の女性も当たり前に採用してましたしね。
(多少のスタッフの抵抗がある場合もあって、へえ~、
差別って、こんな場所に、こんな形であるのねって不思議でした。)
だから、心配することも、危ない目に合うこともなかったのですが、
面接を担当する日本人幹部たちの教育も徹底したものです。
そんなことも踏まえつつ、日本の現状も抑えつつ、
この話とかするんだけれど、日本だとあんまり反応がなくて(苦笑)。
そうだそうだ! よくぞ私達を代弁してくれた!
そんな熱い賛同の声を待っても、シーンってことが多いです(笑)。
なんだかんだ言うけれど、女性自身が、あんまり変化を望んでない?
いや、諦めが深すぎて、「当たり前を当たり前に感じる力」や
「怒りをエネルギーに変えるスキル」が損なわれているのか?
というか、「怒る」とか「不満を言う」のがいけないこと、って躾けられた結果なのかもしれないですね。
なんかもよもやっとする、どんより梅雨模様の東京より。