コーチングのセッションに求めてくるものは、
実にさまざまで、ひとりとして、同じではありません。
当初、思い描いていた方向とは、まったく違うところへたどり着いていく人もいるし、
紆余曲折ありながらも、やっぱりそこへ落ち着くんだね、という場所で
ニコニコ、という状態を迎える人もいる。
だけど、共通して、そのプロセスの中でたどり着く「状態」があります。
それは、
生きるのが楽になる
というステイタス。
人はそれぞれに、考え方の癖というものがあって、
それは、体の使い方の癖とも似ていて、
ついつい偏ったやり方をしているので、決まった場所が、「凝る」。
右肘ばかりついてタイプしていて、右肩と首が凝ったり。
歩くときに猫背になっているから、腰から膝にかけて痛くなったり。
肩を丸めたまま一日デスクワークしてるから、五十肩になったり。
そんな感じで、「不幸せ感」やら「不満感」やら、
「なんだか充実してない感」やら、
「私って、もっとできるはず感」が、
あぶくのように意識上に出てくるようです。
セッションで話していると、その「癖」が見えてきます。
まるで、整体師さんが、骨の歪みに一瞬で気づくように、
コーチやカウンセラーは、ものの見方や考え方の歪みに気がつける(優秀ならば)。
それもまた、たくさんの症例を見ているから、できること。
だから、年齢を積んでから、人に向き合うプロに転身するのって、全然、悪くないと思うんですよね。
人生経験と、触れ合った人間の数、というのは、たいてい比例してるはずだから。
コーチとの対話や行動、読書の課題を通じて「正しい姿勢」を身に着けていくと、
血流が改善して、新鮮な酸素が、スーッと全身を流れていくようになる。
それが、まるで生まれ変わったように、気持ちの良い体験なんです。
今まで、たいへんだ〜、辛い〜、痛い〜、苦しい〜、と感じていたことが、
あれ、なんだか、どっか行っちゃった。
あれ、なんだか、楽になっている、と気がつく。
すると、毎日が、本当に楽で、生きやすくなります。
楽になると、嬉しくなるし、楽しくなるし、元気になってくる。
元気になると、「新しいこと」にも手を伸ばしてみたくなる。
「違うこと」も試したくなってきます。
すると、また気づきが深まっていく。
その連鎖が、加速度になって人を変えていくんですね。
変える、というか、本来持っていたものを思い出して、
自分の手もとに取り戻していくだけ、だったりするのですけれど。
そして、この「生きるのが楽」という感覚こそが、実は、実は、
「幸せ」と呼んでいるものの正体だったりするんじゃないかな、と私は考えています。
「やった〜!」ではなく、
「最高!」でもなく。
なんだか、やわらかで、ほんわかとした、ほこほことあったかい、
そんな、ひらがなの感覚が花びらみたいに舞っちゃうような、
そういう感覚こそが、地に足着いた、確かな幸せの感覚なんじゃないかな。
こんな記事も参考に。
↓
背骨の歪み、思考の歪み
本題とはずれますが、このところ、日本へ行ってないので、
↑記事でご紹介している、かかりつけ整体師さんともご無沙汰。
体の調整をきちんとしないで、筋トレに精を出しすぎて、
背骨から骨盤にかけてのラインがまた歪んでいるのがわかります。
次の日本までまだ間があるからなあ。。。
地元テキサスでも、きちんと体のコンディション作りを助けてくれるプロを見つけねば。