EDという言葉を聞いて、何を思い浮かべますか?
検索すると、勃起不全やら(Erectile Dysfunction)や、
摂食障害(Eating Disorder)や、
歌手のエド・シーランが出てきますが(笑)
今日は、摂食障害の方のEDについて。
摂食障害って、アメリカに来てみたら、あまりにも「身近」で、とても驚きました。
確かに、映画の中で、ダンサーがトイレで指突っ込んで吐いたりする場面は何度も観ていますが、
それを、あちこちで皆がやっていたりするとは知らなかった。
そして、それが、一時的なダイエットのためとかではなく、
深刻な病気のひとつであることも、長いこと知らずにいた。
とくに子どもたちがたいへんで、回復も容易ではなく、死に至ることもある。
だからこそ、アメリカでは社会的な関心も、とっても高くて、
ドラマでもドキュメンタリーでも、啓蒙的な内容で呼びかけをしています。
ボディシェイム(Body Shame)という、体型についてからかって、
人を辱め、いじめの対象とする行為は、万国共通。
でも、それは、とっても下品であり、人間の尊厳を損なうことであり、
卑劣な行いなのだということも、アメリカでは叫ばれています。
立場ある人が、テレビや公の場で、人の体型をからかう発言しようものなら、大炎上。
知性と教養と繊細さに欠けた人だとして、社会から干されてしまうほど。
すべての人が、どんな姿形をしていようが、等しく尊く、美しい。
そんなことを、摂食障害から立ち直った人たちもリーダーとなって訴える社会。
まさに、この歌の世界、そのものだったり。
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クリスティーナ・アギレラ「ビューティフル」
もちろん、SNSの世界は容赦ないので、
有名人は、いつも言葉の凶器にさらされています。
子どもも大人も、陰湿ないじめにあって、苦しんでいます。
日本では、デブタレント、みたいに、体型を売りにしている芸風もありますが、
自虐がネタになってしまうと、ちょっとまた違うのかもしれませんが、
顔で笑って、心で泣いて、なんてことも、意外に真実かもしれません。
これは、他人からは理解されにくく、見えにくく、きっかけは人それぞれで、
ゆえに、とても回復が難しい、心の病なのです。
摂食障害へのケアがはるかに進んだアメリカの大学院で専門知識を学び、
長年、医療の現場でも働き、日米の状況を客観的に比較して語ることができる、
稀有な存在である友人がいます。
彼女が今、日本での出版を目指して、クラウドファンディングで支援を募集中。
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https://readyfor.jp/projects/edhopejapan300
ひとりでも多くの悩める方に、アメリカ最先端のケアの現状を知ってほしい。
正しい知識、正しい理解、正しい取り組み方。
断片としてではなく、体系立てて、必要としている方に届けたい。
日米では、いろいろな背景が異なるかもしれないけれど、
人に言えず、自覚すらなく苦しんでいる人があまりにも多いことを知り、
アメリカ最先端レベルのケアセンターを日本に創ることができたらという未来ビジョンのもと、
まずは、病気について、広く知っていただくことからと願っての書籍出版です。
出版は、専門家さんたちとの協業となるため、いろいろとお金がかかるのですよね。
そのための賛同者さんを募っての、クラウドファンディングなんです。
アメリカの摂食障害に関する有名書籍を、すでに3冊も翻訳出版している彼女。
日本の治療家を集めて、ロサンゼルスやハワイの専門治療施設への視察ツアーを企画・運営したり、
悩める人や家族にコンサルしたり、地道に活動を続けています。
私も、陰ながら、応援させていただいています。
日本に、50万人ほど患者がいてもおかしくない、と言われています。
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朝日新聞デジタル「摂食障害、適切な治療を受けないまま重症化も」
https://www.asahi.com/articles/SDI201511192674.html
ただ単に、行き過ぎたダイエットなのではなく、複雑な要因が絡んでいるので、治療が難しいのです。
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朝日新聞デジタル「拒食から過食へ 回復まで25年かかった摂食障害」ttps://www.asahi.com/articles/ASL3N54C0L3NULBJ00B.html
ピンと来る方は、ぜひこちらもご覧になってみてください。
摂食障害ホープジャパンとは?
http://edrecoveryjapan.com/aboutus/
主宰する安田真佐枝さんのプロフィール
http://edrecoveryjapan.com/introduction/
書籍出版支援のサイトです。
https://readyfor.jp/projects/edhopejapan300