豊かさとは大いなる勘違い

思えばハワイに移住して以来、この25年、

「豊かさ」を感じさせてくれる場所でばかり暮らしてきたんだな、と気づきました。

ハワイ。

世界に誇る美しい自然。気候。人の心の温かさ。

花、緑、虹。

歌、踊り、楽器の音色。

幸せな音符が空気中を舞うような、甘やかな風。

穏やかに、ダイナミックに、島全体を包み込むような雄大な海。

これらすべてを自分だけのものとせず、誰もを迎え入れ、誰とでも分かち合おうとする天性のホスピタリティ。

太陽を見上げて笑う、人々の底抜けの笑顔。

こんな島にいて、不幸せを感じていた大馬鹿者がここにいます(笑)。

ロサンゼルス。

才能と自信と、未来を信じる楽観マインドが集結する街。

海と山と、大きな空と広々とした土地。

泉のように湧いてやまない富と名声。

道端に当たり前に転がる高級車。

グラビアから抜け出たような、さりげなくも美しい香りを漂わせて華やぐ人々。

自由を謳歌し、自由であるために秩序を守り、得たものを分け合おうとエネルギーを動かす人々。

それらが見える自分になってから、この街へたどり着けたことが、自分にとっては幸せだったな、と心から思う。

自分もなんだか、彼らと同じような物質敵豊かさに囲まれている、と勘違いさせてくれた(笑)。

でも、人は勘違いだけで、全然OKなんだとも体感することもできたのです。

ダラスもまた、成長のエネルギーにあふれ、古くからの伝統と誇りを受け継ぎ、受け渡すことが遺伝子にあるような場所。

土地という限られたはずの資源が、無限に近く思えるほどにあるからか、

大らかで、建設的で、思慮深く、寛大ながらも、どこか禁欲的で、

守るべきものを守りながら、地に足着いた成長を続ける意識高い街。

土地がいっぱいあると、人々はどうも「ケチケチしない」みたいです(笑)。

「友情」がテーマの州だけあって、来るもの拒まず。

皆で、新しい秩序を作っていこう、新しいコミュニティを作っていこう。

そうやって、いろんなものを受け容れて、皆で一緒に成長していこう。

その一員となれた気がすることが、嬉しい今。

別に自分が金銭的にどうこう、ということではなく、

「豊かさとは勘違い?」と思うほどに、気持ちの持ち方によって左右されていくのですよね。

どの土地も、それぞれの豊かさを持って、「私はなんて豊かなんだ」と大いなる錯覚をさせてくれた。

そうか、だから、豊かさとは錯覚でいいんだ!

別に何かを持ってるから、何かがあるから、ではないんだよな、と教えてくれた。

ってことが言いたいのですが、うまくまとまりません(笑)。

長編になってきちゃったので、なんとなーく伝わってくれれば、今日のところは、それで十分としましょう(笑)。