6月はLGBTプライド月間。大統領がそんなことを宣言する時代になった

オバマ大統領が、6月はLGBTのプライド月間と宣言し、宣言書にサインをしました。LGBTというのはひとつの記号、象徴であって、目指すのはもっと大きな偏見や先入観の存在で、人権(Human Rights)そのもののことなんですよね。人種、性別、国籍とか、いろんな形での差別や不当待遇などを含むことの代表的存在として、このLGBTプライド月間はあるんだと思います。

詳しくは英語のハフィントン・ポストのこの記事などをご参照ください。日本語のメディアから取りたかったのですが、うまく見つからず。個人のブログサイトなどにはありましたけど。
「President Barack Obama Releases Proclamation Declaring June LGBT Pride Month」

アメリカの変わり方とかに自分があんまりついていけてないようで、最初はLGBTサイトで何か勝手に盛り上がっていってることなのかなあと思っていたのですが、ホワイトハウスのウェブサイトにもしっかり宣言書が載っていました。時代が目に見える形で、ぐい、ぐいっと動いているなあ、変わっているなあと感慨に浸ってしまいます。

1969年に起こったゲイに対する不当な警察の捜査への反抗として始まったゲイ・プライドパレード。歴史は長いんですね。6月にはあちこちの都市で大きなイベントが行われるようになりました。

全米でも最大規模のゲイコミュニティがロサンゼルスにあります。僕の家から目と鼻の先。偶然、じゃなくて、だからこの街に越してきたのですが、まだまだいろんなことに余裕がなくて、開拓できていないのが残念。

昼間からオープンしているLGBTのための(もちろん誰でも入れますが)カフェやレストランが連なっているウエストハリウッド。夜はまた様相が変わって、バーやクラブとして賑わいます。暖かい土地柄だから、皆の露出度もそれなりに高く、鍛えまくった人たちも多く。

先日、友人が遊びに来た時も日曜の夕方にその街をドライブして見せたら、すっかり驚いていました。盛り上がりの大きさと、オープンさと、明るさとに。

今週、そこで全米最大規模の「LAプライド・フェスティバル&パレード」が行われます。ハリウッドの街だからセレブもたくさん。LGBTじゃなくてTLGBと称し、トランセクシャルが頭に来てるのがユニークなところです。初めて本物のパレードを見ることができるので楽しみです。

去年、シアトルに出張に行った時が、たまたまプライドウイークエンドで、市外からこのために訪れてくる人たちを歓迎する垂れ幕があちこちに掲げられていて驚きました。折しも、連邦政府が同性間結婚を合法と結論づけた直後で、シアトルのLGBTコミュニティがあるキャピトル・ヒルの街も活気づいていました。本番前日に帰ってこなくてはならなくて、パレードは見れなかったので、今年はぜひこの時期にシアトルに行きたかったのですが、さて、どうかなあ・・・。

東京でも4月にゲイプライドが華やかに行われていました。素晴らしいですね。頑張っていますね。コミュニティの中の方としては、もっとメディアに広く取り上げて欲しいようで、ツイッターでそんな言葉も聞かれました。でもアメリカも、69年からやってるわけで。年季が違います。一歩一歩着実に。確実に世界は進歩してるから大丈夫。