コーチングのセッションは、私は長期間、継続してこそ、と信じています。
もちろん一度の体験でも、気付きはあるし、その気付きが、違う行動、違う習慣につながって、
驚くほどの違いが目に見え始めることもある。
でも、たいていは、「目に見えない」変化なのです。
心の中に雪が降る
先日も、晩秋にスポットセッションを受けてくださった方に、こんなメールをさしあげたばかり。
「初回のセッションは、しゃかしゃかっと、スノウドームを振ったような感覚で、揺さぶられたままで終わるのですよね(笑)。
降った雪が落ち着いて、また元に戻るのだけれど、でも、その雪は同じ場所に同じように残っているわけではなく。
だから、少し居心地が悪い。
そんな状態になるようです。(私が受けるときもそうなります)
コーチングとは、継続して受け続けることで、自分が根底から変化、成長していくプロセスそのものです。
コーチングがまったくの初めて、という場合の今回のようなスポットセッションは、
言ってみれば「体験セッション」のようなもの。
だから、直接的な成果を求める性質のものではないのですが、
居心地の悪さや違和感が感じられたら、その体験は、大成功なのだと思います。」
努力最小化の法則に負けない着実な成長
人間には、努力最小化の法則、というのがあるらしく(笑)、
同じ結果なら、いかに楽に、いかに早く、いかに安く、手に入れるかに神経が向いてしまうものだそうです。
でも、人というのは、多層構造なので、表面だけ変わっても、下の方のレイヤーまで変わっているとは言えなかったりします。
3ヶ月の猛烈ダイエット&エクササイズで身体が変わっても、心がついていってなかったら、またすぐに戻るのと一緒。
だから、急がず、慌てず、スノウドームをしゃかしゃかとし続けることが、結果的に近道になるのですね。
そのたびに違って見える毎日に違和感やら焦燥感やら、いろんな居心地の悪い思いを感じながら、
気がついたら違うステージに移行していた。
そんな感覚がちょうどいい。
まるで、そこに努力なんかなかったかのように。
まるで、そこにコーチの助けなどなかったかのように。
まるで、自力でもできたかと思えるがごとく、自然にたどり着けるものなのです。
でも、そこには確かに見えない作用が働いており、透明な手が、高い壁をよじ登ろうとするアナタを支えています。
コーチが、というよりも、コーチと一緒にワークをしていったことによって、
自分の実力が上がるから。
自分のセルフイメージが上がるから。
自分の常識が変わるから。
だから「自然にたどり着けた」ように見えるのですよね。
スノウドームを振ってくれる人を探そう
スノウドームを振ってくれる人がいる人は、幸せです。
長い間、振られずに忘れ去られたドームの雪は、凍りついて固まり、
ハッと気づいて振ってみても、もう雪がきれいに舞うことはなかったり。
自ら進んでハードル高いな、という場所に行き、
やったことのないことをして、居心地悪い思いをし、
背伸びしないとついていけない人たちの中に混じって、じっとり汗をかき。
そんなことを応援するのが、コーチングのプロセスかな、と思っています。
★スポットセッションについては、こちらに詳しくまとめていますので、ご参照ください。
https://www.hajimeueno.com/spotsession