ハレとケの心地よいバランス

心穏やかな日々が続くといいな、と願うクライアントは多いのですが、でも、かといって、ずっとひとりで家にいたいわけでもないのですよね。

家にいる静かな時間をありがたがれる自分でいるためには、ちょっと気分が高揚し、ドキドキしてしまうようなハレの日も必要なんです。

着慣れない服を着て、少し背伸びした雰囲気の中に飛び込んでいったり。

車で何時間もかけて知らない土地を探検してみたり。

人を集めて自分が主役のイベントをしてみたり。

つまりは、自分にとっての「非日常体験」ということなのでしょうね。

日常と、非日常。

このふたつが、程よいバランスで訪れることが、幸せの秘訣なのかもしれません。

お祭りや季節の行事、祝いの場は、そういう意味では大切な「ハレ」の舞台。

私も、ものすごく家にいるのが大好きではあるのですが、それでも時には旅に出たり、会食して刺激ある会話をしたり、初めての街を探検したり、そんな日々も必要です。

必要、というか、そういうことがあると、「日常」をよりありがたく感じられるようにもなるのだと思います。

人間、なんでも「当たり前」が続くと、退屈してしまうのでしょうね。

という意味では、困難だったり、災難だったり、というのも、人が日常に感謝する機会を与えてくれるできごとで、なければいい、というものでもなかったり。

良いことばかりの人生なんて、きっとつまらない。

楽ばかりの人生なんて、生きてる意味もない。

命ある日々を生き尽くすためには、ハレとケの心地よいバランスを見つけていくことって、大事なのです。

退屈な毎日を生きがいに変える方法